強かったウルグアイ
U-20ワールドカップ2023決勝のU-20ウルグアイ代表対U-20イタリア代表が10日に行われた。イタリアが0−1で敗れた。
イタリアは準決勝で途中から決勝点を挙げたシモーネ・パフンディが先発出場。フランチェスコ・ピオ・エスポジトやマッティア・ザノッティがベンチスタートとなった。
前半は完全なウルグアイペース。攻撃に厚みがあり、インテルはほぼ防戦一方になった。それでも守護神セバスティアーノ・デスプランケスのファインセーブのあって前半をゼロで終えることに成功した。
後半もウルグアイが主導権を握る展開は変わらなかったが、アッズリーニは守りで試合をコントロール。ウルグアイの圧力にも慣れていく。
後半頭からザノッティを投入したイタリアは、56分にエスポジトとダニエレ・モンテヴァーゴを入れて、前線のフィジカルを強化。イタリアにとっては悪くない流れに見えた。
だが、81分にトラブル発生。マッテオ・プラーティが浮き球を奪おうとした際にファブリシオ・ディアスの膝下あたりに足の裏が入ってしまい、主審は即座にレッドカードを提示した。だが、オンフィールドレビューをへて主審がジャッジを変更。レッドカード取り消しでイエローカードになり、イタリアは肝を冷やした。
それでも、イタリアの集中に乱れが生じた。86分、CKの混戦からルシアーノ・ロドリゲスにゴールを許してしまう。こちらもVARのチェック対象となったが、長いジャッジの末にウルグアイのゴールが認められる。
11分のアディショナルタイムでイタリアは猛攻に出る。ルカ・リパーニとニッコロ・ピジッリを入れてパワープレーを仕掛けるが、シンプルなハイボールはウルグアイにはね返され続け、チャンスをつくることはできなかった。唯一のチャンスはウルグアイが5人がかりで仕掛けたカウンターをGKデスプランケスが止めたあとの速攻だったが、イタリアにも余力がなく、攻めきれず。
試合は0-1でイタリアが敗戦。U-20ワールドカップ初優勝には届かなかった。