「私と正反対のことばかり言うようになってからしばらく経つ」
イタリア代表監督を辞任したロベルト・マンチーニが沈黙を破った。15日付け『レプッブリカ』に対する指揮官のコメントを『スカイ』などが伝えた。
マンチーニ監督辞任の最も大きな理由は、イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィーナ会長との関係だったようだ。
「私は何度もグラヴィーナと話そうとした。そして、私に落ち着いた時間を与えてほしいと訴えた。だが彼はそうせず、私は辞任を決めた。」
この決断は、アッズーリのスタッフ再編が決め手だ。最近、世代別代表を含めてイタリア代表のコーチングスタッフは大きく入れ替わっている。
「連盟の会長が監督のスタッフを大きく入れ替えるなんて見たことがあるかい? グラヴィーナはこの1年間、ずっとスタッフをかえたがっていた。私はそれが不可能であり、せいぜい2、3人が限度だと言い続けた。だが彼は、EUROを制したチームから私を追い出すことはできなかった」
グラヴィーナ会長との関係にも触れている。
「彼が私と正反対のことばかり言うようになってからしばらく経つ。その時点で、彼は私をクビにするべきだった。なぜスタッフに手をかけようとするのか。その間に私のスタッフの数人が契約満了となり、そこを利用してきた。私がもっと厳しい姿勢をとれたかもしれないがね」
「(イタリア代表監督は)私の人生で最も重要な仕事だ。グラヴィーナは引き留めることもできたが、それはしなかった。シグナルさえあれば十分だったが、そうしなかった。何カ月もこの状況は続いた。ただ、グラヴィーナはEUROで優勝した会長として記憶に残り、彼が犯した過ちについてはのちに残るものではない」
マンチーニ監督は、EURO2024への出場権を逃した場合に監督を解任されるという条件もあった。
「それこそシグナルを発することができたポイントだ。落ち着いて仕事がしたいと伝えていたんだ。予選で敗退したら私が去ることは明らかな状況だったね」
イタリア代表監督を辞任したマンチーニには、すぐにサウジアラビア行きの話題が出ている。
「(カタールワールドカップで本選行きを逃したあとで)辞任するつもりだったが残るように言われた。信じられないような5年間だったよ。EUROは私の一番の思い出になる。今はまだ何も考えたくないね」