1月の大改革はあり得るのか
タフなシーズンが続いているローマは、1月に改革があるかもしれない。『コッリエレ・デッロ・スポルト』が17日に伝えた。
ローマは15日のセリエA第16節でコモと対戦して0−2で敗れた。現在は12位に低迷しており、2度の監督交代のあとも混乱は続いている。
脱出を考える選手たち
コモ戦後には、ロッカールームでGKミレ・スヴィラルが激怒する一幕があったという。チームメートに怒りをぶつけていたところをベテランのマッツ・フンメルスになだめられたそうだ。
スヴィラルの年俸は約130万ユーロで、ゼキ・チェリクのおよそ半分。ローマではかなり安い部類に入る。しかし、自分よりも高い給料を受け取っている選手たちの不甲斐なさが大いに不満で、移籍も視野に入れているものとみられている。
また、移籍とは直接関係ないものの、アレクシス・サレマーカーズが交代時に不満の態度を示していたことも、現在のローマの状況を現していると言えるかもしれない。
チームの不振で、質の高い選手たちは“脱出”を考え始めている可能性もある。マヌ・コネ(クアディオ・コネ)はボルシア・メンヒェングラートバッハから飛躍を求めてローマにやってきたものの、この現状ではステップアップできているか怪しい。プレミアリーグのクラブからも関心が寄せられており、引き抜きは比較的容易と報じられている。また、エバン・エンディカも他クラブへの移籍を模索しているようだ。
クラブが放出するかもしれない選手
フリードキン・ファミリーの意向で放出が噂される選手もいる。
まずは、パウロ・ディバラだ。今年夏、すったもんだの末に残留し、ロマニスタを喜ばせたものの、ピッチ上でのパフォーマンスは振るわず、クラブは満足していない。すでにシーズン終了後の移籍先を見つけるように通達があったとも言われている。
ロレンツォ・ペッレグリーニは最近の試合でベンチに座ることが多い。クラウディオ・ラニエリ監督は、精神的な負担を和らげるための選択だと強調しており、チームやティフォージからの信頼は依然として強固だとしても、クラブが納得するとは限らない。
コモ戦でミスがあったジャンルカ・マンチーニや、新天地でフィットできていないマリオ・エルモソなども、ローマで高い給料に見合う働きをしているとは言いがたく、将来は不透明だ。
ローマの補強ポイントは?
ローマは1月のメルカートでアルテム・ドフビクの控えを務められるFWや、右サイドバック、センターバックの補強を目指していると言われている。選手の放出があればその代役も必要となるため、1月は忙しくなるかもしれない。