ギゾルフィSDの元教え子
ローマは2024年夏にスタッド・レンヌからエンゾ・ル・フェーを獲得した。ダニエレ・デ・ロッシ監督のチームにやってきたフランス人MFはどんな選手なのか。イタリアメディアの報道をもとに紹介する。(2024/08/10最終更新)
プロフィール
エンゾ・ル・フェー(Enzo Le Fée)
生年月日:2000年2月3日(24歳)
国籍:フランス
ポジション:ミッドフィールダー
身長:173cm
これまでのキャリア
ル・フェーは、フランスのロリアン出身。8歳のときにロリアンの下部組織に入り、順調にカテゴリーを上げていった。Bチームでの活躍が注目され、2018/19シーズンにトップチームデビューを果たしている。リーグドゥ(フランス2部)でのプレーを経て、翌シーズンにはリーグアン(フランス1部リーグ)への昇格に貢献。特に2020/21シーズンには、リーグ戦36試合に出場して5アシストを記録し、評価を高めた。
さらに広く知られるようになったのは、2022/23シーズンの活躍によってだ。リーグアンで5得点5アシストを記録して注目を集め、昨年夏に2000万ユーロとされる移籍金でレンヌに移籍している。しかし、新天地ではうまくいかず。負傷離脱の時期もあったが、リーグアン25試合に出場して無得点1アシストという戦績は、期待値よりも低いものだった。
プレースタイル
ル・フェーは、ダイナミックでテクニカルなMFとして知られる。173cmと小柄ながら、その技術とゲームをコントロールする能力は高く評価されている。セントラルMFが本職だが、攻撃的な役割もこなせることは、得点数とアシスト数を見てもわかるとおりだ。特にボールの管理能力に優れ、試合中に絶えず動き回るスタイルは、チームのリズムをつくり出す上で重要な役割を果たしている。
フィジカル面でも優れており、ボールを奪取能力やディフェンス面での貢献も見逃せない。持ち前の運動量で試合を通じて安定したパフォーマンスを維持しており、波の少ない選手と考えられている。昨シーズンのスタッド・レンヌでのデータによると、90分あたり1.90回のタックル成功と0.97回のインターセプトを記録しており、守備面での貢献にも期待ができる。
ローマへの移籍の背景
デ・ロッシが中盤補強を求めたのとは別に、フローラン・ギゾルフィSDの影響が大きいとみられている。ローマの新SDは、もともとロリアンのアシスタントコーチを務めており、ル・フェーがトップデビューを飾った時期の指導者だ。
獲得を熱望するローマと、それを分かっているレンヌの間で交渉は長く続いたが、7月10日に移籍が決定した。移籍金は2300万ユーロとされている。
※ソースは『today.it』『pazzidifanta.com』『ilromanista.eu』