デ・ロッシが監督として初めてローマダービーを制す
6日に行われたセリエA第31節、ローマ対ラツィオのローマダービーは、1-0でローマが勝利を収めた。ラツィオのサッカー日本代表MF鎌田大地はフル出場している。
試合展開
ローマのダニエレ・デ・ロッシ監督は、監督として初のダービーで左サイドをスピナッツォーラではなくアンヘリーニョを起用した。一方でラツィオのイゴール・トゥドール監督は、サッカー日本代表の鎌田大地を先発させ、ルイス・アルベルトではなくグスタフ・イサクセンと2列目に並べた。
立ち上がりはローマが主導権を握るが、立ち上がりにレアンドロ・パレデスが放ったミドルシュートがクロスバーを越えるなど、惜しいシーンをつくる。ただ、ゴールには至らず、中盤で激しい攻防が続く膠着状態に。
均衡が破れたのは、前半終盤の42分。コンディションの問題でベンチに下がるのではないかという時間もあったジャンルカ・マンチーニがパウロ・ディバラのCKにヘディングで合わせて先制した。
ラツィオは後半スタートから3枚替え。チーロ・インモービレ、アレッシオ・ロマニョーリ、イサクセンにかえて、タティ・カステジャノス、パトリック、ペドロが投入される。それでも流れを引き寄せるには至らず。63分にはマッテオ・ゲンドゥージのシュート性のボールに鎌田が飛び込んでゴールネットを揺らすも、これは明らかなオフサイドポジションで認められなかった。
ラツィオは70分、マティアス・ベシーノにかえてルイス・アルベルトを入れてより攻撃的になるも、最後までゴールは決まらず、試合は1-0でローマに軍配が上がった。
イタリアメディアの鎌田大地の採点
『TMW』の採点はチームトップタイだが、出場選手7人が同じ評価となっている。そのほかのメディアは、可もなく不可もなし。チームベストでもワーストでもないという見方が多い。
LaLazioSiamoNoi:5.5
トップ下で読みやすく、相手DFの裏をかくアイディアがほとんどなかった。少しポジションを落としたときの方がうまくいく。
TWM:6
春の訪れとともに雪解け。FWの後ろ脇で良いポジションを取った。パーソナリティーの面でも向上し、ゴールネットを揺らしたが、オフサイドだった。
スカイ:5.5
スポルトメディアセット:5.5
試合後にトラブルも
白熱のローマダービーに勝ったローマは、試合後も大盛り上がりだった。決勝点を決めたマンチーニが、ローマのファンが陣取るエリアの前で、ワシではなくネズミが描かれたラツィオカラーの旗を大々的に掲げたことで、ひと悶着起きている。
これについてマンチーニはクラブ公式メディアで「誰の気分を害するつもりはなかった。ファンと一緒に祝いたかっただけだった。サポーターが一番最初に渡してくれた旗を受け取ってしまった。そこで始まり、そこで終わったことなんだ。とにかく誰かを軽視するつもりはなかった。申し訳ない。ファンと一緒に祝いたかっただけなんだ」とコメントしている。