前日の会見が問題視されているローマ指揮官
ローマは3日のセリエA第14節でサッスオーロと対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。ジョゼ・モウリーニョ監督の発言が注目を集めている。
前日会見で審判に圧力、FIGCが問題視
モウリーニョ監督は、試合前から騒動があった。前日会見での発言が原因だ。
ローマ指揮官は2日の会見で、主審のマッテオ・マルチェナーロとVAR担当のマルコ・ディ・ベッロを口撃していた。「審判団は私を心配している。我々は3度、彼が第4の審判を務める試合をしているが、このレベルの試合に耐えられる精神的な安定がない」「ローマはチャンピオンズリーグ出場圏内まで勝ち点3差だ。主審のプロフィールは信頼できないし、VAR担当も我々にとっていつも不運をもたらす審判だ」「マルチェナーロは開始10分でベラルディに対するファウルでマンチーニに警告を出す。それで彼はフィオレンティーナ戦で出場停止になるだろう」といった話をしている。
この発言はイタリアサッカー連盟(FIGC)に目をつけられ、同日夜にFIGCの検察が調査に乗り出した。『Rai』によると、審判連盟のカルロ・パチフィチ会長は「容認できない。試合前に審判に対してプレッシャーをかけようというなら、それは常軌を逸した行為だ」と非難していた。
モウリーニョ「私のイタリア語は洗練されていない」
こういった状況の中で迎えたサッスオーロ戦は、ローマの逆転勝利に終わった。試合後にモウリーニョ監督は、ポルトガル語でメディアに対応している。
「この24時間、仕事を行うためにサポートをしてくれたオーナーとピントに感謝している。いま私がポルトガル語で話しているのは、私のイタリア語が細かいニュアンスを伝えられるほど洗練されていないからだ」
サッスオーロは前日の発言に不満
サッスオーロのアレッシオ・ディオニージ監督は、試合後の会見でモウリーニョ監督の前日の発言に対する不快感を語った。
「同業者として、よそのチームの選手について話すべきではない」
「私はもちろんドメニコに話をした。噂や挑発に対して我々には抗う力がないためだ。私は3年間セリエAにいるが、そんなことはしない。これは警告だ。私が同意できないことを言ってきた。我々はボールを返すことができたかもしれないが、それは好きじゃない。だからボールを放棄することにした」