執念の勝ち点3で上位争いに大きな一手
5日に行われたセリエA第11節のローマ対レッチェは、2−1でホームのローマが勝利を収めた。
前節インテル戦を落として連勝が止まっていたローマは、立ち上がりにPKのチャンスを得るが、ロメル・ルカクが失敗。ヴラディミロ・ファルコーネに止められて、セリエAで初めてPKを決められなかった。
その後もルカクをはじめとしてローマ全体のパフォーマンスは冴えず、厳しい展開に。71分にはラメク・バンダの突破からポントゥス・アルムクビストにゴールを許してしまう。
するとジョゼ・モウリーニョ監督は、すぐにサルダル・アズムンを投入。その5分後にはアンドレア・ベロッティ、ニコラ・ザレフスキ、ラスムス・クリステンセンを入れて超攻撃的なシステムになった。
それでも決めきれなかったローマだが、後半アディショナルタイムにザレフスキのクロスからアズムンのセリエA初ゴールで同点とすると、終了間際にはルカクが逆転弾。PK失敗の汚名返上に成功し、ローマが勝ち点3を手にした。
モウリーニョ「ルカクは金のハートを持った男」
ローマのモウリーニョ監督は試合後、『DAZNイタリア』でコメントを残した。
「前半は良い内容だった。勝負を決められた、とまでは言わないが、こちらが主導権を握っていただろう。そして、最終的に勝利に値したね。みんながハートと魂を持って戦ったからだ」
「ラツィオ、アタランタ、ミラン、そして(ローマ戦のあとで試合がある)ユヴェントスかフィオレンティーナのどちらかが勝ち点を落とす週末は普通じゃない。我々としては、これをいかさなければいけなかった。この勝ち点3は重要だ」
「ルカクが私のチームでPKを失敗したのは2回目だね(笑)。PKは蹴る者にしか失敗できない。ロメルはとても感情的な男で、繊細なんだ。PKを外したときは心も魂も叫んでいる。だからこそ、このゴールで今日という日を良い気分で終えることができる。彼は金のハートを持った男だよ」