インテルを去ったベルギー代表FWの取扱説明書
かつてローマやインテルでプレーしたラジャ・ナインゴランが、8月31日付け『コッリエレ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じ、ロメル・ルカクの移籍に触れている。
ベルギー代表としてともにプレーしたこともあるルカクとナインゴラン。ルカクの今夏の大騒動について、どう考えているのだろうか。
「ジェコに対してのようなことはしないこと」
「ロメルのローマ移籍はマジでうれしいね。勝者のメンタルを持った男だ。最高の選手だし、プロ意識も抜群だ。イイやつだし、チームのためにベストを尽くすよ。問題を起こすことはないし、常にグループの目標達成に集中しているよ」
「ロメルは自分が愛されていると感じると、プラスアルファで特別なものをもたらせる。周囲の環境との結びつき、絆といったものが大事なんだ。それがあれば、アイツはピッチでベスト以上のものを発揮する」
「昨季はインテルで問題があったんだろう。だからこそ、今は自分を証明したいはずだ。夏にハードワークをしていたと言っていたよ。ローマではゴールだけじゃなく、相手の守備に圧力をかけてくれるはずだ。時間は必要だろう。大事なことは、一部のティフォージがジェコのときにしたような批判をしないことだ」
「インテルでの真相は知らない」
「インテルとの関係が終わったことについて、真相は知らない。そこを知らずに判断しがちで、イタリアではよくあることだ」
「ロメルがローマへ行ったのは、ほかにオファーがなかったからだという人もいるけど、オレはそうじゃないと思う。まあ、実際にそうだったとしても問題はないけどね。ローマに多くのものを与えてくれるはずだ」
「ユヴェントスに行かなくてよかった」
「ユヴェントスに行かなくてよかった。ユーヴェは偉大なクラブだけど、それを倒すことの方が最高だからね。ユーヴェとの対戦は、オレ個人としてバトルだった。いつも勝てたわけじゃないけど、苦しめることはできたと思っている」
「ロメルがユヴェントスじゃなくてローマに行ったことをうれしく思う。モウリーニョにとってもこれ以上ない選手のはずだし、ロメルにとっても同じさ。ローマで過ごす今季は、主人公として彼に第2の青春を感じさせてくれるはずだね」