エラス・ヴェローナ対ローマで“壁”撤廃へ
レーガ・セリエAは23日、セリエA第2節各試合の担当審判団を発表した。ダニエレ・ドヴェーリがエラス・ヴェローナ対ローマの主審を務めることは、歴史的な出来事になる。
ドヴェーリはローマで暮らしており、ローマの審判セクション「ローマ1」に所属している。これまで、イタリアでは試合をするクラブと同じ街のセクションの審判は避けるルールがあったものの、審判連盟のジャンルカ・ロッキはこれの撤廃に動くことを以前から明かしており、行動に移すことになった。
2022/23シーズンにドヴェーリはサッスオーロ対ローマで審判団に入ったが、そのときは第4の審判としてだった。今回は主審を担当する。
重要な一歩を任されたドヴェーリ主審は『スカイ』に対して、「サッカー界全体にとっても、文化的な観点からも一歩前進ということになると思う。非常にうれしい」と述べた。
批判は起きるのか
2022年4月のインテル対ローマでは、シモーネ・ソッツァが主審を務めたことで一部から疑いの目が向けられた。ソッツァ主審はミラノ近郊のモンツァに拠点を置く「セレーニョ」に所属しており、不公平が起こるのではないかという声があがっている。
ジャッジに問題あれば、この改革に反対の声が出るのは必至。“壁”は完全に取り払われるだろうか。
●ローマがイチャモン?インテル戦主審にインテリスタの疑い(2022/4/23)