元イタリア代表のリッカルド・モントリーヴォが現役引退を認めた。13日、『コッリエレ・デッロ・スポルト』と『コッリエレ・デッラ・セーラ』のインタビューで語っている。
1985年生まれのモントリーヴォは現在34歳。2018/19シーズンでミランとの契約が満了となり、フリートランスファーとなっていた。
ミランのカピターノだったモントリーヴォだが、2018/19シーズンは出場機会がゼロ。そのままクラブを去ることになったが、謎に包まれたところが多い。
「僕はここで止まることにした。ミラノで家族とともに過ごすよ。これからどうするかはまだ決めていない。考えないとね」
当時についてモントリーヴォは「7年間過ごして、僕は孤立し、キャプテンマークを失った。クラブへの愛情があるから、これまで話すことはしなかった。もう好きではない世界を去ることを決めたんだ」と話している。
さらにモントリーヴォは「2018年5月、アトレティ・アッズーリ・ディターリアでの試合が最後のプレーだ。そこは僕が16年前にデビューしたところさ。アタランタで2年、フィオレンティーナで7年、ミランで7年…。最後の1年半は試練だったけどね」と現役生活を振り返った。
2018年12月22日、ミランはフィオレンティーナと対戦した。この試合でモントリーヴォはベンチ入りしたが出番なし。4-3-3でボランチに入ったのは、本職がサイドバックのダヴィデ・カラブリアだった。
このときは怒りで眠れなかったのではないかと問われたモントリーヴォは、「ノーだよ。その時点で、問題が僕にないことはもう分かっていた」と答えている。「監督と話した。そのときにテストのデータがチームメートのレベルにないと言われたよ。11月中旬まで仲間と一緒に練習することが許されなかったから、ほとんど不可能なことだ」と述べた。そして「もっと戦うべきだったのだと思う。僕は非現実的な経験をしていたんだ」と、自身に起きた不思議な状況を振り返った。
ガットゥーゾ監督との間に何があったのかとの質問には、「僕的には何も」とモントリーヴォ。「ただ、その状況を自分に説明するための答えは得られなかった」と今でも困惑している様子だ。指揮官との関係がいつ壊れたのかと問われても分からないとのこと。「それどころか、2017年11月にモンテッラから監督がかわったときは、僕とほかのベテランにガットゥーゾから連絡があり、しっかりサポートをしてくれと頼まれたくらいだ」と明かしている。
1月の移籍は可能だったのではないだろうか。これについてモントリーヴォは「複数クラブが関心を持ってくれた。国外も含めてね」と話している。「ただ、1年以上プレーしていないと知ると、消えてしまった。僕はどのオファーも拒否していないよ。(ミランを)出て行く準備はできていた。ただ、しっかりとした説明がなかったから、どこかがおかしいんじゃないかと疑われたんだろう」と述べた。
「でも、僕は問題なかった。現役引退を強いられたんだ。ティフォージにあいさつをする機会も与えられずにね」。