ゴレツカ獲得に揺れるイタリア勢にケディラが提言 イタリアはもっと若手に賭けるべき?

カルチョには勇気が足りない?

バイエルン・ミュンヘンのMFレオン・ゴレツカに、この夏イタリアへ上陸する可能性が浮上している。ミランやユヴェントスが関心を示すなか、かつてビアンコネーリで活躍した元ドイツ代表のサミ・ケディラが、イタリアメディア『スカイ』でこの去就について見解を述べた。

同胞のセリエA移籍について問われたケディラは、「彼は人柄が素晴らしく、選手としても強力だ」と実力を認めつつも、「だが、それなら下部組織上がりの若手に賭けるほうが良いと思う」と提言した。

理想と現実のバランス

移籍市場のエキスパートであるジャンルカ・ディ・マルツィオ記者は、このケディラの発言を受け、「我々のカルチョ界が熟考すべき意見だろう」と分析。「たとえフリー移籍で移籍金が発生しないケースであっても、ブンデスリーガやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で実績のある実力者に高額な年俸を投じるより、自国のタレント育成に注力すべきだという警鐘だ」と捉えている。

一方で、同記者は理想と現実のバランスについても言及した。

「イタリア人をもっと起用すべきだという声には同意するが、ミランにおけるルカ・モドリッチや、ナポリにおけるケヴィン・デ・ブライネのような存在も必要だ。周囲を成長させるカンピオーネをお手本にするからこそ、ダヴィデ・バルテザーギやアントニオ・ヴェルガーラといった若手が育つという側面もある」と、ベテランがもたらす還元効果を指摘する。

それでもなお、「ケディラの言葉は、イタリアの強化担当者の頭の片隅で、時折点灯すべき警告灯として留めておくべきだ」と語り、若手軽視の風潮に釘を刺した。

指導者も同じ?

また、ディ・マルツィオ記者は、クラブ側の若手への信頼欠如は選手だけでなく指導者の選定にも表れていると指摘する。

CLのレアル・マドリー対バイエルン・ミュンヘンにおいて、43歳のアルバロ・アルベロア、40歳のヴァンサン・コンパニという若き指揮官が相まみえたことを例に挙げ、その手腕を称賛した。

特にバイエルンについては、「今のバイエルンはオートマチックに連動しており、見ていて非常に楽しい。コンパニ就任以前も強いチームではあったが、今のような組織力は欠けていた」と主張する。

さらに同記者は、「バイエルンが、バーンリーを降格させた直後のコンパニを招へいした事実を忘れてはならない。前シーズンの結果だけに左右されず、指導者の資質そのものに賭ける欧州トップクラスの勇気こそが、現在のイタリアのクラブに求められている」と締めくくった。

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