守護神と皇帝が大活躍
15日に行われたセリエA第16節延期分のコモ対ミランは、3−1でアウェーのミランが勝利した。
前半大苦戦も…
ジェノア、フィオレンティーナと、下位相手に引き分けが続いていたミランは、好調コモに大苦戦を強いられた。開始9分、CKからコモのマルク=オリヴァー・ケンプフにゴールを許し、いきなり追いかける展開となる。
その後も劣勢だったが、GKマイク・メニャンの好守で耐えると、前半終了間際にアドリアン・ラビオが倒されたPKを獲得。これをクリストファー・エンクンクが決めて、1−1で折り返した。
後半に入ると55分にラファエル・レオンがカットインして相手を引きつけてスルーパスを出すと、飛び出したラビオが決めて逆転に成功。その後はコモのペースダウンもあって主導権を握った。終盤の87分には、途中出場ニクラス・フュルクルクのお膳立てからラビオがミドルシュートを決め、3−1とした。
3試合ぶりの白星となったミランは、首位インテルと勝ち点3差の2位につけている。
試合後のコメント
マッシミリアーノ・アッレグリ監督(ミラン)
「重要な結果。厳しい試合になることは予想していたが、メニャンが耐えてくれた。後半はだいぶ良くなったし、相手が落ちたこともある」
「メニャンの契約延長はクラブの問題。強いチームをつくるには彼のような選手が必要だ」
「クリスティアン・プリシッチの欠場は直近2試合の消耗があったから。今日はフィジカルが大事だからルベン・ロフタス=チークを入れた」
「ラビオはヨーロッパでもトップクラスだ。彼にムカつくこともあるが、彼がそうなると、ひとりでゲームを支配することだってある」
「ただ、今日はみんながよくやった。それぞれの役割を果たした。ここ2試合はそれが少し欠けていたが、今日は全員が勝つためにベストを尽くした」
「(PKをラファエル・レオンに蹴らせずエンクンクを選んだのは、)単純に私の決定だ。スタンドの半分が歓声をあげたから外したと思ったが、ベンチが喜んでいるのを見てホッとしたよ。ラファは蹴りたがったが、あのときはエンクンクに任せた」
アドリアン・ラビオ(ミラン)
「これはチームの勝利。僕たちのメンタリティの強さを示すものだと思う。諦めることなく、ハーフタイムにみんなで話して、後半は全く違う気持ちで臨んだ。勝ち点3が欲しかったからね。僕たちは一段階ギアを上げた。勝てたことがうれしいし、何よりも諦めないチームの姿勢が誇らしい。あのミドルシュートは練習でも試していたんだ」(『DAZNイタリア』)
マイク・メニャン(ミラン)
「簡単じゃなかったけど、僕たちはしっかり準備できていた。立ち上がりはちょっと緩かったが、それでも試合に集中し続け、チャンスを活かして得点し、守備ではスペースを消すことができた。ラビオの活躍がうれしいね。2点取ってPKも奪ったし、チームのために本当に良い仕事をしてくれた。今日一番難しかったセーブ? ダ・クーニャのシュートかな」(『DAZNイタリア』)
契約延長の話題についても聞かれたが、「今日みたいな夜こそが、ミランらしさ”だ。緊張感も雰囲気も素晴らしかった」と述べ、言及を避けた。
セスク・ファブレガス監督(コモ)
「PKジャッジ? ルカ・マレッリ(『DAZNイタリア』の審判解説)の話は聞いている。私よりもはるかに専門的な人だから、そちらに任せるよ。私よりもしっかり話せるはずだ」
「この試合の評価? 負けたということだ。あとは改善が必要だということ。もっと良いプレーをしなければいけない」
「ミランは個々の能力が高いチームで、 相手を称えたい。彼らは自分たちの試合を完遂した。だから、正当な勝者だ。評価はあなた方の方が得意で、私はどうやってチームに前を向かせるかが大事。勝っても負けても、常に成長を続けなければいけない」
マルク=オリヴァー・ケンプフ(コモ)
「ゴールはうれしかった。強敵からのゴールだからなおさら。PKのジャッジ? 毎回PKになるかは分からない。別の審判なら取らなかったかもしれないと思う」
PK判定についてDAZNイタリア審判解説ルカ・マレッリの見解
「ケンプフは遅れていたため、PKが与えられるのが妥当。中盤でのチャレンジに関してはファウルはない。サレマーカーズはコモの選手に向かって足を動かしていなかった。したがって、判定に疑問の余地はない」
ミランの主な選手採点
アドリアン・ラビオ
MilanNews:8.5 – 圧巻。PKを獲得し、逆転ゴール、さらに追加点とドッピエッタを記録。ピッチを縦横無尽に駆け、堂々たる存在感。まさに皇帝のような活躍。
スポルトメディアセット:7.5 – 前半からミランの中で圧倒的なベストプレーヤー。PKを獲得し、後半には2ゴールを挙げて勝利に直結する活躍を見せた。
マイク・メニャン
MilanNews:7.5 – 前提として、ゴール前のエリアはGKの守備範囲だが、密集した中での対応は簡単ではない。それでもメニャンなら1失点目やフィオレンティーナ戦のコムッツォの場面でもっとできたはず。しかし、ゴールライン上では圧巻のプレー。ドゥビカス、ニコ・パス、ダ・クーニャのシュートを見事にセーブした。
スポルトメディアセット:7.5 – ミランが勝ち点3を得てインテルとの差を3に保ち、ナポリを引き離すキーマンとなった。1点差の場面で3つのスーパーセーブを披露し、チームを試合にとどめた。後半開始直後にもニコ・パスの得点を防ぐビッグセーブ。
コニ・デ・ヴィンター
MilanNews:6 – パブロビッチの代役は簡単ではなく、実際ベルギー人DFは攻撃参加も左足での組み立ても見せなかった。ただし、それが彼のスタイルであり、大きな失点にもつながらなかった。全体的に悪くない出来。
スポルトメディアセット:6 – 前半は守備陣全体と同様に不安定だったが、後半は数回の重要な対応で改善。圧力が増す中でも強度を上げて対応した。
ラファエル・レオン
MilanNews:6.5 – 前半は守備に奔走する場面が多く、明らかに不慣れだった。PKを巡るやりとりでも冷静さを保ち、その後、ラビオのゴールをアシストする見事なスルーパスを供給。アシストは芸術的だった。
スポルトメディアセット:6 – 前半はミランの中でもワーストに近いパフォーマンス。PKを蹴れなかったことに不満を示すが、それがきっかけで後半に改善。ラビオへのアシストで巻き返した。
クリストファー・エンクンク
MilanNews:6.5 – 前半、ミランは中盤を越えることすら苦戦し、前線にいる彼にはほとんどボールが来なかった。それでも数少ないチャンスで冷静にPKを決め、試合を振り出しに戻した。直近3試合で4得点目。
スポルトメディアセット:6.5 – 苦しい前半の中で、貴重なゴールを挙げてチームを救った。冷静なPKで2試合連続ゴール。

