ジェノア戦は後半アディショナルタイムに劇的展開
8日に行われたセリエA第19節のミラン対ジェノアは、1−1の引き分けに終わった。
試合は29分、ミラン育ちのロレンツォ・コロンボのゴールでジェノアが先制する予想外の展開となった。
後半に入って58分、ミランはクリスティアン・プリシッチのゴールで同点に追いついたかに思われたが、VARでハンドが確認されて取り消しになる。
終盤はミランが押し込み続けると、後半アディショナルタイムにラファエル・レオンがヘディングで押し込み、土壇場で同点に追いついた。
だが、その直後にダヴィデ・バルテザーギが自陣ペナルティーエリア内でファウルをして、ジェノアのPKを献上。ミランは絶体絶命の危機となった。
だが、ジェノアは第5節以来のカンピオナート出場となったニコラエ・スタンチュがこのPKをクロスバーの上に外し、5試合ぶりの勝利を逃した。
なんとか敗戦を免れたミランは、開幕戦のクレモネーゼ戦以降負けなしで17試合無敗を続けているが、首位インテルとの勝ち点差は3に広がった。
アッレグリ「慌てすぎ」
マッシミリアーノ・アッレグリ監督は試合後、『DAZNイタリア』で次のように試合を振り返った。
「カルチョでは、結果がすべてだ。この試合はポジティブに捉えるべきだと思う。前半は非常に苦しかった。彼らはよく走り、モドリッチをマンマークでしっかりと抑えていた。後半に入って相手が少し落ちて、こちらは強度を上げることができた」
「だが、91分に追いついて残り4分ある状況で、もっと冷静になるべきだったという点は改善すべきだ。ボールを保持し、カウンターを受けるリスクを回避して、勝ち点を落とす展開にしないよう努めるべきだった。ここ2試合は、試合の苦しい時間帯でも失点せずにバランスを保ってきたが、今夜はあまりに慌てすぎていた。焦りは何も生まないんだ」
デ・ロッシはスタンチュを擁護
ジェノアのデ・ロッシ監督は、次のように語った。
「内容を見れば、引き分けは妥当だと思う。後半はかなり押しこまれ、相手からすれば負けるような内容ではなかった。だが、我々が勝っていてもおかしくなかった。特に前半は素晴らしかったからね。後半は少し下がってしまったが、相手がミランなら仕方ない部分もある。こういう結果に終わったのは悔しい」
「PKのキッカーは試合前に2人決めている。今日はマリノフスキとマルティンだったが、どちらも交代していたから、私の判断でスタンチュにした。彼のキック精度は知っているし、完全に私の判断だ。あの場面でピッチにいた選手をみれば理解してもらえるだろう」
「彼は本当に素晴らしい選手で、今日は喜びを味わってほしかった。出場機会は多くないが、常に高い意識で練習していて、誰よりも真面目に取り組んでいる。彼にはあの瞬間を報われてほしかったし、今日の試合内容からして、ピッチに立った全員が報われるべきだったと思う」
また、先制点を決めたコロンボにも言及した。
「どんなカルチョにも、どんな監督にもフィットする選手だと思う。クオリティが高くて、全力を出すタイプ。セカンドストライカーと組ませれば、守備の負担を減らせるし、もっと力を発揮できる。今のまま続けていけば、我々にとって欠かせない存在になる。もっと上のレベルでもやれるだけのポテンシャルがある選手だ」
コロンボ「絶対に祝わない」
自身が育ったミラン相手にゴールを決めたコロンボは、ゴール後のセレブレーションを避けた。
「ミラン戦で決めても、祝うことは絶対にできない。僕はここで生まれたし、ミランは僕の人生の大部分だ。5歳の頃から育ててもらったから、喜ぶことはできないよ」
「サン・シーロは、この色がある限り、イタリアで一番のスタジアムだと思う。ピッチに立った瞬間、特別なエネルギーが湧いてくるんだ」
チームで得た勝ち点1には満足している。
「この引き分けはとても大きい。ここ4試合は良いパフォーマンスができていなかったけど、今日は内容的にも良かった。あと少しで勝ち点3だったという気持ちもあるけど、ポジティブに捉えたい」

