AFCからの追加条件が障壁に
2月に行われるセリエA第24節のミラン対コモは、オーストラリアでの開催が見送られることになった。レーガ・セリエAが22日、公式サイトで正式に発表した。
Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学[PR]本拠地のサン・シーロがミラノ・コルティナ五輪の開会式で使用される影響で、ミラン対コモはセリエA初の国外開催に向けて動いていた。1週間前には、レーガ・セリエAがアジアサッカー連盟(AFC)と合意したと報じられ、実現に迫っていた。
しかし、その後状況は一変。レーガは「ミラン対コモ戦のパース開催プロジェクトが実現不可能となった」と発表した。
レーガは声明の中で、「欧州トップレベルの公式戦として初めて国外で行われる予定であり、西オーストラリア州にとっては国際サッカー史に名を刻む機会となるはずだった。この提案は、セリエA全20クラブ、イタリアサッカー連盟(FIGC)、欧州サッカー連盟(UEFA)によって承認されていた。しかし、AFCが課した追加の厳しい条件は、西オーストラリア州政府およびセリエAリーグにとって財政的リスクを伴うものであり、受け入れ不可能であった」と、AFCからの新たな条件が頓挫の理由だとした。
また、レーガは「パース開催案は、4月以降、世界的なメディア露出で2億8000万ドル以上の価値を生み出しており、アメリカ、イギリス、イタリア、インドネシア、フランスの主要メディアでパースが広く取り上げられた」とつづり、この構想が生み出した経済的価値を強調した。
なお、ミラン対コモは、2月17日か24日にミラノでの開催に向けた調整が進められる見通しだ。

