冬の前線テコ入れに現実味
ミランは、1月のFW補強に向けて動き出している可能性がある。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は3日、サンティアゴ・ヒメネスの放出が現実味を帯びてきていると報じた。
Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学[PR]ヒメネスは10月末から足首の負傷で離脱している。当初は11月23日のミラノダービーでの復帰が期待されたが間に合わず、12月4日に行われるコッパ・イタリアのラツィオ戦も欠場が濃厚と見られている。
現在は、週末まで個別メニューが組まれており、その後全体練習に復帰し、戦列に戻る見通しだが、1月にどのような判断が下るのかは分からない。
「再びミランのユニフォームに袖を通す日は来るのか」と、同紙は疑問を呈した。
戦術的にも不要?
ヒメネスに対しては、ウェストハムやサンダーランドが関心を示しているという報道があるが、いまのところクラブにオファーは届いていないという。
夏のメルカートでは、ヒメネス本人がミランに留まることを望んだが、いまは状況が変わったことを同紙は強調した。
ミランの前線は、ラファエル・レオンがセンターフォワードとしての地位を確立しつつあり、クリスティアン・プリシッチが得点源となっている。その控えにクリストファー・エンクンクという構図が固まってきて、ヒメネスのようにフィジカルを武器にしたターゲットマンは戦術的に必要性が薄まってきた。
ヒメネスは負傷離脱までコンスタントに起用されてきたものの、セリエAではゴールがない。献身性はマッシミリアーノ・アッレグリ監督にもティフォージにも評価されているが、それだけではFWとして不十分かもしれない。
ミランはインテルとのダービーを制すなど勝負強さを見せ、現在はナポリと並んで首位に立っている。スクデットを狙える位置につけている現状で、冬に前線を強化することも視野に入れており、ヒメネスを手放すことで、アッレグリ監督の戦術に適したFWを獲得する可能性があるとみられている。
ミランにとって条件の良いオファーが届けば、ヒメネス放出の可能性は十分にあり得るようだ。

