ミラン、混乱の中で逃げ切り ラツィオは怒りの沈黙

後半アディショナルタイムに大混乱

29日に行われたセリエA第13節ミラン対ラツィオの一戦は、1−0でホームのミランが勝利を収めた。だが試合終盤、ある判定を巡って両チームの感情が爆発。一触即発となったその瞬間と、試合後の反応を振り返る。

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ミラン激怒、ラツィオ歓喜──と思いきや

1点を追うラツィオは、後半アディショナルタイムに猛攻を仕掛けていた。

迎えたアディショナルタイム5分、ヌーノ・タバレスが左サイドからクロスを供給。アレッシオ・ロマニョーリが左足のボレーで合わせると、シュートはアダム・マルシッチを抱えながらマークしていたストラヒニャ・パブロビッチの左肘を直撃した。

即座にラツィオ側がハンドを主張。VARチェックが始まり、CKの予定だったリスタートも一時中断される。

ジュゼッペ・コッル主審がオンフィールドレビューに向かうと、これにミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が立ちはだかり抗議。退席処分を受けると、荒々しくジャケットを脱ぎかけながらロッカールームへ向かった。その途中、ラツィオのスタッフとも口論となり、こちらにも退席者が出るなど、場内は騒然とした。

騒ぎを収め、選手たちをピッチに戻したコッル主審は、ようやく映像確認に入る。長時間に及ぶレビューの末、主審はピッチ中央に立ち、スタジアムの音声設備を通じて説明を始めた。

「映像で確認したところ、(ミランの)背番号31番の選手(パブロビッチ)の腕が自然な範囲を超えて広がっていた」

その瞬間、ラツィオ陣営は歓喜に沸き、ミラン側からは激しい口笛が飛ぶ。しかしコッル主審は続けて言った。

「だが、その前に…」

その一言で、スタジアムの雰囲気が一変。ブーイングは止まり、空気が変わる。

「背番号77番マルシッチによるファウルが確認された」

この判定にミラン陣営は歓声を上げ、混乱の末にミランのFKで試合は再開。ミランが1点を守り切り、激闘を制した。

アッレグリ「攻撃的な意図はなかった」

試合後、アッレグリ監督は『スカイ』のインタビューに応じ、コッル主審にかけた言葉について次のように語った。

「『君が主審だと必ず何か起きるな』と言っただけだよ。クレモネーゼ戦でも彼だったからね(笑)。攻撃的な意図はなかった」

「VARに呼ばれたあとの判断は、彼にとっても難しかったはずだ」

ラツィオは沈黙で抗議

一方、判定に不満を残したラツィオは、マウリツィオ・サッリ監督を含め、全関係者が試合後のインタビューを一切拒否。明らかにジャッジへの抗議を意図したこの対応は、今後数日間にわたって議論を呼ぶことになりそうだ。

ACミラン対ラツィオ:ハイライト動画

セリエA公式YouTube

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