ミラノダービーに対するコメントで話題になった元インテルGK
元イタリア代表のエミリアーノ・ヴィヴィアーノが、カルロ・ペッレガッティ記者のYouTubeチャンネルに出演し、ミランについて語った。
Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学[PR]ヴィヴィアーノは先日、ミラノダービーに否定的な意見を述べ、一部から反発の声もあった。その反感を和らげる意味でも自身の意見を改めて語り、マッシミリアーノ・アッレグリ監督については、高く評価しつつ、スタイルは好みではないとした。
「僕は、違ったやり方のカルチョをする人の方が好きだ。でも、自分の好みじゃないからといって、アッレグリを馬鹿にするようなことを言うのは間違っているね。彼はカルチョ界でも屈指の素晴らしい監督だ。その上で、僕の好みのスタイルではないということだ」
「少し冴えを失ったと思っていたけど、それはユヴェントスでの最後の経験に僕が惑わされていただけかもしれない。彼はここ数年で最高のコミュニケーターの一人でもあると思う。ただ、その点でもいくつかミスをしていた。でも、あの時は相当ピリピリした状況だったと聞いたよ」
ミランでのアッレグリに対しては、好印象を持っている。
「アッレグリを迎えたのは完璧な選択だったと思う。悲惨なシーズンを過ごした後、チームを立て直す監督を迎えるというのは理にかなってるし、メディア対応もうまいし、実績もあるからね。彼は問題の扱い方が本当にうまい」
だが、ミラン復権には時間がかかるとみているという。
「ミランには、長期的な視点で見るとまだ不安が残る。ダービーに勝ったことで、その疑問が完全に消えたわけじゃない」
「というのも、試合の内容やミランが守備的に戦ったという点だけじゃなく、その後の展開も含めてだ。もしミランが3本のボールをきれいに処理できていたら、3点取れていたと思う。いや、思っているというより、そう確信している」
ミラノダービー直後は、自身もヒートアップしたことを認めた。
「僕が言った『くだらない試合』という発言が取り上げられたのは、ちょうど僕らが言い争っていた最中でのことだ。何で口論になったのかも思い出せないけど、僕が言いすぎたんだ」
「でも、それはカルチョ的な観点から見て、あまりいい内容の試合ではなかったという意味だったんだ」
「僕は別にインテルが圧倒的に勝つべき試合だったとか、ミランが運で勝ったとか、そういうことを言いたいわけじゃない。運なんて、ほとんど存在しないと思っている。あと、GKが逆だったらどうだったか、なんて意見も聞いた。でも、メニャンはミランの選手だ。彼はファクターであって、ミランが獲得した選手なんだから、その議論に意味はないと思うんだ」

