インテル撃破の立役者となったミラン守護神の去就は?
ミランのGKマイク・メニャンは、23日に行われたセリエA第12節のインテル戦での活躍が高く評価されている。そのため、今後の動向に対する注目が再び高まっているが、状況に変化はないようだ。
Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学[PR]メニャンは今季限りでクラブとの契約が満了する。夏にはチェルシーからオファーがあったものの、ミランが放出を拒否し、取引は実現しなかった。
マッテオ・モレット記者が、ファブリツィオ・ロマーノ記者のYouTubeチャンネルで、メニャンのこれまでの交渉の経緯と現状を語った。
「彼の契約状況は非常に特殊だ。ここで、ミランとメニャンの契約更新交渉で何が起きたのか、その全貌をお話ししたい」
「前提として、メニャンの契約は2026年6月に満了する。契約が切れる半年前、つまり2026年2月からは他クラブと自由に契約できるようになる。ただし、口頭での合意はそれ以前にも結べる」
「ミランは2024年9月にはメニャン側と代理人との接触を深め、真剣に契約更新に向けて動き始めた。その時点で、ラファエル・レオンと同様にチーム内で高額年俸を受け取る選手の一人とする形で、契約更新を口頭で提示していた。交渉は9月から加速し、2025年2月には両者が2028年までの契約+延長オプション、年俸約500万ユーロ+ボーナスで口頭合意に達し、握手を交わした」
「契約書も用意され、メニャンはサインをする意思もあった。しかし、その後ミランが突然態度を変え、この合意を一時停止にした。その理由の一つが、経済的な事情だった。2024年末の時点で、ミランはUEFA主催大会出場ができないことを確信しており、それにより財政面の見直しを余儀なくされた」
「この影響で、メニャンとの口頭合意も無効になり、以後両者は契約更新について一切話さなくなった」
「その後、夏になって、クラブワールドカップを前にチェルシーがメニャンに関心を示し、ボーナス込みの1500万ユーロを提示したが、ミランはこれを拒否した。メニャン本人はこれまでの経緯からチェルシー移籍を希望した。しかしミランはさらに高額を要求し続け、最終的にアッレグリとクラブ首脳がメニャンを市場から外す判断をし、在籍中は全力を尽くしてくれ、と説得した」
「メニャンがそれを実行していることは明らかだが、契約交渉の面では依然として冷え切っており、大きな隔たりがある。このまま行けば最終的にメニャンは“タダ”で去ることになる可能性が高い」
「さらに言えば、プレミアリーグの複数クラブが注視しており、ユヴェントスもフリーになるならと、興味を持ち始めている」

