ミランSDターレ「スクデットを狙っていないと言ったらウソになる」

スカウト方針は「データやAIの大ファンではない」

ミランのイグリ・ターレSDが18日にトリノで行われたソーシャル・フットボールサミットに出席し、さまざまなテーマについて語った。その様子を『MilanNews』が伝えている。

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順位と目標について

「順位は非常に接戦で毎週変わる。バランスが重要で、私たちはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に戻ることを考えなければならない。今はシーズンのカギとなる時期で、パルマでの引き分けは残念だった。順位でポイントを落とさないためにも、我々にとっては勝利が重要だ。3月になれば、優勝できるかどうかが見えてくるだろう。簡単なことではなかったが、我々には競争できる力があると分かっていた」

ミランの目標は?

「“スクデットを狙っていない”なんて言ったら嘘になる。スクデットを取るには、多くの要素が関わっていて、それぞれに意味がある。今回のプロジェクトは非常にラディカルで、我々は19人の選手を加え、23人を手放した。道は順調に進んでいる。この栄光あるクラブで何か重要なトロフィーを勝ち取りたいという強い気持ちがある。謙虚でいなければならない。イブラヒモビッチ? 彼といるといつも楽しいよ」

マッシミリアーノ・アッレグリ監督とはどれくらい連絡を取っている?

「かなり頻繁に連絡を取っていて、彼との関係は非常に良好だ。マックスはグループに情熱を伝えてくれる」

メルカートについては?

「今のところは考えていない。どうなるかは分からないが、どんなチャンスにも注意深く対応するつもりだ。大きな動きにはならないと思うが、有益であれば、動く準備はできている」

ミラネッロに再現したいラツィオ時代のスピリット

「特にシモーネ・インザーギのグループと共に築いたスピリットは、まるで家族のようだった。強い帰属意識があり、その運営の中で結果もついてきた。その空気をミランにも持ち込みたい。今季はミラネッロで働くすべての人たち、スタッフと選手の間に非常に大きな共感が生まれていて、私はそれをうれしく思っている」

スカウティングの役割について

「私はデータやAIの大ファンではない。それらはより広い視野を得るための助けにはなるが、選手の特性や人間性を見極める感覚までは与えてくれない。正しく使えば役に立つが、最終的にはもっと多くのものが必要だ」

「経験は極めて重要で、人としての価値を深く理解する知識が求められる。直感はどれくらい重要か? ミランのように“ベテラン”を迎え入れるという発想と一致する。例えばモドリッチは実際にはピッチで最も生き生きとした存在だ」

スポーツディレクターという役割について

「選手時代からクラブの運営に興味があり、深く知りたいと思っていた。当時私はアルバニア代表のキャプテンでもあり、決断を素早く下すことも助けになった。だから私は決めて、元チームメートたちのもとへ行った。スポーツディレクターとして彼らの前に立った時のスピーチは、私の人生で最も困難な瞬間のひとつだったよ」

現場派かオフィス派か?

「両方だ。勝てるチームをつくるには、日々の関係性が欠かせない。私はほとんどの練習に顔を出して、チーム全体の細かい部分や雰囲気を感じ取っている。どちらかを選ぶとしたら? この仕事にはさまざまな課題があることを理解しておかなければならない。大物選手たちが居場所を見つけなければならない状況も含めてね」

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