ローマ戦で浮き彫りになった課題とは?
ミランはセリエA第10節でローマに勝利した。首位ナポリと勝ち点1差の3位という状況で、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は上々のスタートを切った。ただ、ローマ戦は勝ち点を落としていても不思議ではない展開だった。『MilanNews』は、ユスフ・フォファナのパフォーマンスに注目した。
フォファナはローマ戦で2度の決定機を逸した。さらに、試合終盤には相手FKの壁に入った際、不用意に腕を広げてハンドを取られてPKを献上した。GKマイク・メニャンのセーブに救われたものの、同点弾を決められていたら、“戦犯もの”のミスだった。
翌日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はチーム最低点の5を付けて酷評した。『MilanNews』もクリストファー・エンクンクと並ぶチーム最低点の5としている。
一方で、マッシミリアーノ・アッレグリ監督はフォファナを擁護した。チームの指揮官という立場を考えると当然かもしれないが、「私は純粋なセンターフォワードがいるチームもいないチームも担当してきた。とにかく大事なのは、そこに誰かがいることだ。フォファナはゴールを決められなかったが、そこに到達することができる」と述べた。
シーズン開幕時にアッレグリ監督は、「フォファナとルベン・ロフタス=チークの2人で、昨季タイアニ・ラインデルスが達成した得点関与を補うことが目標」とした。フォファナはここまで1ゴール1アシスト、ロフタス=チークは1ゴール0アシストで、昨季のラインデルスの数字(10ゴール5アシスト)のペースには及ばない。
ただ、フォファナはピサ戦で華麗なダイレクトパスでラファエル・レオンの決定機を演出したこともある。これはラファエル・レオンが外したため、アシストにはならなかった。数字こそ伸び悩んでいるが、チャンスには絡めているという評価もある。
ときおり集中力を欠く場面が見られるのは課題だが、アッレグリ監督は攻守両面での成長に手応えを感じているという。決定力不足といった課題を克服しなければ、致命的になりかねないが、チームはむしろ伸びしろとして期待を寄せている様子だ。

