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ミラン対フィオレンティーナ、主審らは処分対象にならず 判定は「妥当」だがヒメネス批判も続く

ファウルのジャッジはやむを得ないが…

19日に行われたセリエA第7節、ミラン対フィオレンティーナの試合は、2−1でミランが勝利を収めた。この試合終盤に下されたPK判定が議論を呼んでいるが、「ファウルはあった」という判断で決着がつきそうだ。

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、ジャンルカ・ロッキ審判委員長は翌日、リヴィオ・マリネッリ主審とロザリオ・アビッソVAR審判を処分の対象としないことを決定したという。

その理由は明快で、ファビアーノ・パリージのプレーにファウルがあったと見なされたためだ。「接触が軽度であっても、ボールに向かっておらず相手に触れれば、ファウルと見なさざるを得ない」としている。

一方で、イタリア審判連盟は派手に倒れたサンティアゴ・ヒメネスにも注目しているという。ロッキ審判委員長は今夏、「シミュレーションは排除すべきであり、芝居がかった演技と実際の接触の結果には線引きが必要だ。『非人間的な』叫び声すら耳にすることがあり、それが審判に誤審を促してしまう。これをどう解決するか? それは関係者全員の責任だ」と語っていた。そうした背景からも、ヒメネスの大げさなリアクションには不快感を持たれているとみられる。

『コッリエレ・デッロ・スポルト』もファウルの判定自体は妥当としつつ、より明確にヒメネス側の問題を指摘した。

同紙は「PK判定が試合を決定づけた。暴力性はなく、顔に手がかすった程度だが、ヒメネスが“誇張”し、さらには『シミュレーションはやめろ』と詰め寄ったルカ・ラニエリを蹴ろうとまでした」と報じている。

そのうえで、「ルール上、このPKは成立する。顔に手が触れればファウルの対象になる。だが、ケフラン・テュラムやアンジェ=ヨアン・ボニーの件はどうなるのか? パリージはヒメネスを追う中で手が顔をかすめ、ヒメネスは地面に崩れ落ち、苦しむような仕草で身をよじりながらラニエリを蹴ろうとし、マリネッリはVARに呼ばれた。VARはファウルの部分だけを見せ、PK判定となった」と記した。

ピオリも不満

フィオレンティーナのステファノ・ピオリ監督は試合後のインタビューで次のように語っていた。

「こういうことをしてしまうと、選手たちにシミュレーションを続けさせ、顔に手を当てさせることを助長してしまう。接触があればすぐに顔に手をやって、みんなが笛を吹く。私はいつもまず最初のルールに立ち返る。VARが介入するのは、主審が明確で明白なミスを犯したときだけのはずだ。これはそのケースに当たると思うか?」

●フィオレンティーナSDも不満「スキャンダラス」

ミランがPKを獲得したシーン

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フィオレンティーナ公式YouTube

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