ナポリ撃破でさらに勢いづく名門
ファビオ・カペッロが9月30日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で、セリエA第5節ミラン対ナポリ戦について語った。
Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学【イタリア企業とコラボ】イタリアの名将は、ビッグマッチを振り返って、ミランの印象を次のように語っている。
「ミラン対ナポリは現地で観戦したかった。両チームをしっかりと観察するには、テレビでは拾いきれない細かな部分がある」
「ミランはすでにチームとして出来上がっている。感銘を受けた。昨季はあまり見られなかったような、強豪らしいスピリットと覚悟がある。それはモドリッチやラビオといった、実力とカリスマ性を兼ね備えた選手たちから始まっている点がポイントだ」
「彼らはチームメートの手本になり、ティフォージの心も引っ張っている」
戦術面にも触れた。
「前半のミランは、驚くほどのスピードとクオリティでカウンターを仕掛けていた。印象的だったのはプリシッチだ。彼の大きな強みは、ボールを持ってもパスを出しても、常に縦に仕掛けること。それに加えて、ゴールも狙える」
「ナポリはミランよりも完成度の高いチームだという印象を私はまだ持っている。敗れはしたが、ボンジョルノ、ラフマニ、スピナッツォーラが守備にいなかったし、前線ではホイルンドがルカクではない。昨季のスクデットで決定的だったポストプレーを彼は保証できない。全員がそろえば、コンテは非常にハイレベルな戦力を手にできるだろう。ただし一つ不確定要素がある。それはケヴィン・デ・ブライネだ」
ミランの弱点については、左サイドのペルビス・エストゥピニャンを挙げた。
「エストゥピニャンに関しては、まだ守備面で不安が残っている。彼は攻撃では素晴らしいが、守備はそれほど得意ではない」
また、インテルがまだスクデット候補かと問われると、こう答えた。
「もちろん。カリアリ戦では、シーズン序盤に見られたような突然の失速もなく、再びピッチを支配していた。CKからフォロルンショのポスト直撃があったのを除けばね」