後半序盤に数的不利となるが…
28日にセリエA第5節のミラン対ナポリが行われ、2−1でホームのミランが勝利を収めた。
開始直後にアレクシス・サレマーカーズのゴールで先制したミランは、31分にクリスティアン・プリシッチが追加点を奪い、2点リードで折り返す。
後半立ち上がりにナポリの決定機を阻止したというジャッジでペルビス・エストゥピニャンに退場が言い渡されてミランは数的不利となるが、失点はこの判定によるPKでケヴィン・デ・ブライネに決められた1点に抑え、逃げ切りに成功した。
イタリアメディアの主な選手採点を紹介する。
Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学【イタリア企業とコラボ】ACミランの主な採点
マイク・メニャン
TMW:7 – 試合の鍵となる場面で決定的なセーブを披露。前半序盤に2本のビッグセーブで流れを引き寄せ、後半も安定した守備を見せた。集中力を切らさず、後方からディフェンスラインに安心感を与え続けた。
SportMediaset:7.5 – 負傷での欠場を経て復帰。前半にグティエレスのヘディング、続けてマクトミネイのシュートを連続でセーブ。マクトミネイのヘディングへの反応は圧巻で、終了間際のネレスへの対応も見事だった。
アレクシス・サレマーカーズ
TMW:7 – 開始数分で試合を動かす先制点を記録。その後もグティエレスを苦しめる突破を見せ、後半も積極的にミドルシュートを狙うなど活発な動きを維持した。
SportMediaset:6.5 – 絶好の位置取りからゴールを奪取。得点のほとんどはプリシッチのアシストによるものだが、好機を確実にものにした。守備ではグティエレスに対して一度対応を誤った。
ペルビス・エストゥピニャン
TMW:5 – 序盤は悪くない立ち上がりを見せ、数度の積極的な仕掛けもあったが、後半にディ・ロレンツォを倒してPKを献上。さらに退場処分となり、チームに大きなダメージを与えた。
SportMediaset:4.5 – 攻撃面での積極性は見られず、前半は守備に集中するも、後半に痛恨のミス。VARの介入後、PKとレッドカードを宣告され、試合の流れを完全に変えてしまった。
クリスティアン・プリシッチ
TMW:7.5 – 前半の主役。サレマーカーズへのアシスト、右足での追加点、さらにはナポリ守備陣を翻弄するドリブルと圧巻のパフォーマンス。59分にエストゥピニャンの退場を受けて交代したが、文句なしのMVP。
SportMediaset:8 – 試合開始直後から違いを生み出し、サレマーカーズへの絶妙なアシストと、自らの得点でリードを広げた。フォファナにも決定機を提供し、攻撃の全てに関与。交代時にはスタジアムから大きな拍手が送られた。
サンティアゴ・ヒメネス
TMW:6 – フィジカルでフアン・ジェズスやマリアヌッチと激しい競り合いを展開。ファウルを誘発し、前線で体を張ったが、ゴール前での存在感は乏しかった。
SportMediaset:5.5 – 枠内シュートはゼロ。攻撃の起点にはなったものの、ストライカーとしての仕事は果たせず。献身性は見せたが、評価にはつながらなかった。
ラファエル・レオン
TMW:6 – 待望の復帰戦で途中出場。フレッシュな動きとスピードでチームを前へ押し上げ、ボールキープで味方を助けた。
SportMediaset:5.5 – コッパ・イタリアでの負傷以来のリーグ戦復帰。10人となった難しい状況下で投入されたが、効果的なカウンターにはつながらず。
ナポリの主な採点
ラスムス・ホイルンド
TMW:5 – 持ち味である裏への抜け出しを試みたが、供給が乏しく、効果的なプレーを見せられず。最終的にはガッビアらに完全に封じられた。
SportMediaset:5 – シュートゼロの厳しい夜。チャンスに恵まれず、攻撃に絡む場面も少なかった。
ルカ・マリアヌッチ
TMW:5 – 試合の入りから動揺が見られ、プリシッチにあっさり抜かれて失点につながる。以降も状況に対応しきれず、苦しい内容。
SportMediaset:4.5 – セリエAデビュー戦は悪夢のような展開に。サレマーカーズのゴールに直結する形でプリシッチに翻弄され、印象を大きく落とした。
フアン・ジェズス
TMW:5.5 – 前半はスピードに苦しみ、マークの甘さも目立った。特にプリシッチの得点場面ではフォファナへの対応が不十分だった。
SportMediaset:5 – 若手マリアヌッチをサポートできず、自身もポジショニングミスを連発。安定感に欠けるプレーが続いた。
ケヴィン・デ・ブライネ
TMW:6 – 高い技術はさすがだが、チームの中で最適な役割を見出すのにはまだ時間が必要。流れの中での得点はないが、PKでは確実に決めた。
SportMediaset:6 – 前半はディ・ロレンツォへの絶妙なスルーパスで存在感を示し、PKでは落ち着いて3試合連続ゴール。交代時には不満の色を見せた。
スコット・マクトミネイ
TMW:5.5 – サレマーカーズのマークを外し、失点の責任を負う形に。その後は攻撃参加でゴールに迫るも、メニャンに阻まれた。
SportMediaset:6.5 – 中盤で最も存在感を示し、ネレスと並んで攻撃の核に。PKにつながる動きでチームに流れを引き寄せた。