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ミランの変貌──ターレが重視する“品格”とアッレグリの指導

アレックス・ヒメネスとテオ・エルナンデスの放出で、グランデ・ミランの再構築目指す

ミランはセリエA第4節まで終了して3勝1敗で3位と、好スタートを切った。開幕戦でクレモネーゼに敗れる失態はあったものの、その後は結果も内容も充実しており、周囲の評価は高まっている。

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』でルカ・ビアンキン記者が、好調の要因に言及した。

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偉大なミランは原則から

まずは、規律面がミラン本来の姿を取り戻させていると指摘した。その例が、アレックス・ヒメネスとテオ・エルナンデスの放出だとしている。

アレックス・ヒメネスは、ミランが期待する有望株だったが、プレシーズンに好ましくない遅刻を重ねたという。テオ・エルナンデスの能力は誰もが認めるところで、ミラン初期は試合を決定づけるほどの存在だった。しかし、近年は「有用というより有害だった(『ガゼッタ』)」と評され、放出が決まった。

これらは、夏にミランにやってきたイグリ・ターレSDとマッシミリアーノ・アッレグリ監督が主導したものだった。特にターレは「ミランにやってきた初日から、グランデ・ミランの栄光を参考にし、ミランの品格と原則を重んじるべき」という方針を明示したという。

アッレグリ監督は規律違反にはうるさいタイプで、そこにベルナルド・コッラーディのような若手スタッフの力も借りつつ、チーム全体をうまくコントロールしている。

生まれ変わったミラン

アッレグリ監督といえば、「コルト・ムーゾ(ハナ差)」で勝てばいいというスタイルで知られるが、実際には守備だけでなく、攻撃面でも成果をあげている。コッパ・イタリアを含めると今季6試合で12ゴールを記録しており、1試合平均2点だ。1−0で勝てば良いはずのアッレグリ・カルチョにおいては十分に攻撃的と言える。

『ガゼッタ』は、攻撃にかかわる選手の多さを指摘。6試合で8人が得点していることがその証左だとした。

ラファエル・レオン不在の1カ月で、このスタートを切れたことはチームにとって自信になるはず。

ナポリ戦、ユヴェントス戦と、真価が問われるビッグマッチが続くが、ここで自信を確信に変えられれば、グランデ・ミランの再構築に一歩近づきそうだ。

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