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ACミラン、移籍市場の評価は? 大改革は吉と出るのか

中盤は豪華、前線はギャンブル?

夏の移籍市場が閉鎖した。ミランのメルカートはどうだったのだろうか。大きな変化があっただけに、イタリアメディアの間でも評価が分かれている。

『コッリエレ・デッロ・スポルト』の補強採点は「6.5」で、比較的高評価となっている。

同紙は、マッシミリアーノ・アッレグリ監督にとってアドリアン・ラビオの加入は大きいとし、ルカ・モドリッチ加入によりクオリティも高まったと指摘。さらに、サムエレ・リッチで戦術的なバランスとしても優れているとみている。

一方で、タイアニ・ラインデルスの放出は、ミランのような伝統あるクラブにとっては消化しにくい出来事だとも記した。

『TMW』は「5.5」と低めの採点だった。

ラビオの加入はアッレグリ監督が求める補強だったこともあり高く評価しているが、放出面が痛いと指摘。また、マリック・チャウの放出でもっと守備補強があると期待されたが、実際にはそれほど強化されなかったことをマイナス要素に挙げている。

ミランがこだわり続けたアルドン・ヤシャリの獲得は「ギャンブル」とし、モドリッチは確実にプラスだとしても、年齢が懸念材料だとした。そして、リッチは「果たしてアッレグリにとって正しい選手なのか」と疑問を呈した。

守備力に不安

ミラン専門メディアの『MilanNews』は、中盤の補強を高く評価した一方で、FWとDFには弱体化を感じている。

FW補強は、「6月の時点で求めていたのはジルー型のFWだったが、最終的には市場に出てきたチャンスに飛びつく形で、エンクンクに投資することとなった」としている。「コンディション次第で本当に違うを生み出す選手だが、過去2年はケガに悩まされてきた。その上、ジルー型でもない。FWの組み合わせとしてアンバランスに見える」と主張した。

最終ラインは「もっとも弱い部分」と酷評。レッチェ戦の前に、イグリ・ターレSDがマヌエル・アカンジを名指しで挙げたにもかかわらず、経験豊富なDFは獲得できなかった。結局最終日に加入したのが若手のオドグであることは、将来性があるとしても、即戦力としては不安が残る。

また、中盤のクオリティが上がった一方で、守備力の高いボランチの欠如も指摘しており、総じて守備力に不安があるとした。

アッレグリ監督の就任で大改革となったミランは、指揮官の経験がカギを握るシーズンになるかもしれない。

2025/26 ACミラン予想メンバー【メルカート閉鎖版】

ミラン 2025/26 主な移籍

加入

名前Pos.移籍元移籍金備考
クリストファー・エンクンクFWチェルシー3700万€
アルドン・ヤシャリMFクラブ・ブルッヘ3600万€
サムエレ・リッチMFトリノ2300万€
コニ・デ・ヴィンターDFジェノア2000万€
ペルビス・エストゥピニャンDFブライトン1700万€
ザカリー・アテカメDFヤング・ボーイズ1000万€
アドリアン・ラビオMFマルセイユ900万€
ダヴィド・オドグDFヴォルフスブルク700万€
ルカ・モドリッチMFレアル・マドリーフリー
アレクシス・サレマーカーズMFローマ復帰

放出

名前Pos.移籍先移籍金備考
タイアニ・ラインデルスMFマンチェスターC5500万€
マリック・チャウDFニューカッスル3500万€
テオ・エルナンデスDFアル・ヒラル2500万€
ノア・オカフォーFWリーズ1900万€
エメルソン・ロイヤルDFフラメンゴ900万€
ユヌス・ムサMFアタランタレンタルレンタル料400万€
マルコ・ペジェグリーノDFボカ・ジュニオルス350万€
アレックス・ヒメネスDFボーンマスレンタルレンタル料150万€
トンマーゾ・ポベガMFボローニャレンタルレンタル料100万€
マルコ・スポルティエッロGKアタランタ100万€
ウォーレン・ボンドMFクレモネーゼレンタルレンタル料50万€
ダヴィデ・カラブリアDFパナシナイコスフリー
アルバロ・モラタFWコモレンタル
フランチェスコ・カマルダFWレッチェレンタル
サムエル・チュクウェゼFWフラムレンタル

※移籍金は『transfermarkt』を参照

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