アッレグリのチーム作りは進むのか
ミランは19日、アジア・オーストラリアツアーに臨む招集メンバーを発表した。若手の招集もあるが、トップチームのメンバーで外れた選手もいる。
主力は帯同
19日午前に行われたミラン・フトゥーロとの練習試合には不参加だったが、クリスティアン・プリシッチ、ユスフ・フォファナ、アレックス・ヒメネスもリスト入り。新戦力のサムエレ・リッチが招集された。
放出の噂があるユヌス・ムサ、ノア・オカフォー、サムエル・チュクウェゼも帯同する。
若手の招集
今回のプレシーズンツアーに帯同することになった若手は以下のとおり。
- ロレンツォ・トッリアーニ(20歳:GK)
- ノア・ラヴェイル(20歳:GK)
- マッテオ・ドゥツ(19歳:センターバック)
- ヴィットリオ・マーニ(19歳:サイドバック)
- クリスティアン・コモット(17歳:MF)
- マッティア・リベラーリ(18歳:トレクァルティスタ)
外れたメンバーは?
一方で、トップチーム在籍ながら外れた選手もいる。
トンマーゾ・ポベガは、ボローニャへの移籍が成立間近で、ツアーのメンバーから外れた。エメルソン・ロイヤルはケガから復帰していないため不在。ベティス移籍の噂がある。
ヤシン・アドリ、デビス・バスケス、イスマエル・ベナセルはミラネッロのプレシーズントレーニングでもトップチームに入っていない。また、昨年夏に加入してミラン・フトゥーロでプレーしたシルヴァーノ・フォスもメンバー外となった。
チームは未完成
タイアニ・ラインデルス、テオ・エルナンデスといった主力を放出したミランだが、なかなか補強が進んでいない。新戦力のサムエレ・リッチは帯同するが、ルカ・モドリッチはFIFAクラブワールドカップ後の休暇を過ごしているため、今回のツアーは欠席だ。
ツアーでは3試合が予定されているが、チームの完成度を高めるには、なお課題が多い状況だ。
まず、サイドバック補強は進んでおらず、19日のミラン・フトゥーロとの練習試合ではフィリッポ・テッラッチャーノとダヴィデ・バルテザーギが起用されたが、これでよしとはならないだろう。
また、FWも不安が大きい。サンティアゴ・ヒメネスはゴールドカップに出場していたため、8月中旬まで休暇を取っている。そのため、現状ではオカフォーとロレンツォ・コロンボを起用するしかない。マッシミリアーノ・アッレグリ監督の戦術的な完成度を高めるうえでも、レギュラー格の最前線がいないことは心配だ。
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