チャウは応じず、モラタはガラタサライが障壁に
ミランは順調に見えていたコモとの取引が暗礁に乗り上げている。『MilanNews』が10日にマリック・チャウとアルバロ・モラタに言及した。
2人はコモへの移籍交渉が進んでいた。しかし、チャウは最終的に、コモからのオファーを断ったものとみられる。
チャウは2026年のFIFAワールドカップでドイツ代表に選ばれるため、より高いレベルでプレーすることを重視しており、最低でもヨーロッパカップ戦の出場権を持つクラブへ行くことを優先したとされる。
ミランはチャウの放出でコモから2500万ユーロの移籍金を得られる見込みだったが、現在は国外からのオファーを待っている段階。レヴァークーゼンやクリスタル・パレスが候補に挙がっているが、同等の移籍金が用意されるかは不明だ。
モラタの放出には外交力が必要?
アルバロ・モラタの取引は、複雑な状況となっている。
こちらもミランとコモは合意済み。さらに、モラタもセスク・ファブレガス監督との再会を楽しみにしている。だが、この取引では2024/25シーズンにレンタルしていたガラタサライが障壁となっているという。
ガラタサライは冬にモラタを獲得した際、レンタル期間は2026年1月20日までとし、さらに2026年6月30日の期間延長もクラブの一存で決定することができる条件を付けた。買い取りオプションは1月の行使で800万ユーロ、シーズン終了後なら900万ユーロというものだという。
ただ、ガラタサライは現時点で今後買い取る意思を持っていないものの、レンタル打ち切りには応じていない。
こうなると、ミランは1年後にまたしてもモラタの去就について議論する必要が生じる可能性がある。その頃には、現在よりも市場価値が下がっている可能性もある。そういった事態を避けるためにも、ガラタサライを説得する外交力が問われていると記事は伝えた。
補強停滞の恐れも
ミランは、ルカ・モドリッチやサムエレ・リッチの獲得で補強を進めているが、まだサイドやFWの補強が進んでいない。コモから得る予定だった3500万ユーロがなくなれば、思うように選手補強に動けない可能性もあるはずだ。