ルカ・モドリッチについては詳細を語らず
現役時代にミランで活躍したズボニミール・ボバンが、『スカイ』のイベントで登壇し、現在のミランについて語った。
マッシミリアーノ・アッレグリ体制でミランの問題は解決するのか
「少なくとも、どれだけの間違いがあったか、どれだけの無能さがあったか、『クラブ』であるべきミランを『企業』として運営できるという思い上がりがあったかは明らかになったと思う。ミランはまず『クラブ』でなければならず、その次に『企業』だ。しかし、サッカーを知らない人々にこれを理解させるのは難しい」
「今ではその誤りが理解され、正しいスポーツディレクターであるイグリ・ターレが迎えられた。彼は非常に聡明なスポーツディレクターで、私の考えでは、サッカーを理解しているし、ラツィオで多くの良い結果を出してきた。細部まで気を配り、常に働き、チームに寄り添い、選手や監督に対する適切なタイミングでの介入を見極める人物だ。こういう存在が必要だ」
「ビジネス目線だけで見ると、『スカウトがいて、選手を選び、監督も選べるなら、スポーツディレクターはいらない』となるが、それが重大な過ちだった。実際、その仕事をする人がいなかったから多くのものが欠けていた」
「その点を理解し、当初は採用をためらったにもかかわらず、今では起用に踏み切ったのは責任ある対応であり、正しい方向性だと思う」
「私はアッレグリがミランと共に、コッパ・イタリアやスーペルコッパではなく、スクデットやUEFAチャンピオンズリーグを目指せるようになってほしいと願っている。もちろん、それが数カ月で実現するとは思っていないが、来季には多くを築けるはずだ」
本来のレベルに戻すには選手が足りていないのか？
「誰が残留するかによるだろう。ラインデルスを売るなら……、主力を売っては何も築けない。そうなればまた『企業』になってしまい、『クラブ』ではなくなる。それでは最高のミランは作れない。それがポイントだ」
「ミランには巨大な可能性がある。守備を少し整えれば……。それが最大の課題だと私は思う」
ルカ・モドリッチの今後について
「ルカは、ある日はマイアミ、次の日はサウジアラビア、その次の日はディナモ、カターニア、そしてミランだ（笑）」
「彼が決断するまでコメントすべきではないね。レアル・マドリーで長年を過ごしてきた後だし、時間が必要だ。彼が決断した時に初めて語るべきだろう。今語っても意味がない。ただ、彼はまだ良い状態で、どんなチームでも素晴らしいサッカーを提供できるはずだね」
