フロントの退陣を強く求めるファン、CEOは「明日からリスタート」
ミランは24日、セリエA最終節でモンツァと対戦し、2-0で試合を終えた。サン・シーロでシーズン最終戦に勝ったものの、異様な雰囲気に包まれた。
クルヴァ・スッドは17時に「カーザ・ミラン」に集結することを事前に表明し、多くのミラニスタが集結。『MilanNews』によると、参加者の人数は約3000人に上った。予定通りにクラブへの抗議が始まり、「カルディナーレ、フルラーニ、スカローニ、イブラ、モンカーダ:全員出ていけ、この苦しみからミランを解放せよ」「トップチームであれ、未来のミランであれ、お前たちが指揮を執れば確実に失敗する」といった幹部陣に対する抗議の横断幕が掲げられ、パオロ・マルディーニの応援チャントが響くなどしたあと、デモ行進をしてサン・シーロに向かって練り歩いた。
20時45分にキックオフした試合でもフロントへの抗議チャントが続いた。事前に伝えられていたとおり、開始15分で一斉にクルヴァ・スッドの人たちが観客席から姿を消した。また、一般席の一部のファンも抗議のために自身の席を離れた。
フルラーニ「怒りと失望がある」
ジョルジョ・フルラーニCEOは試合前、『DAZNイタリア』のインタビューで今回の抗議について次のように語った。
「ティフォージの間には大きな怒りと失望がある。それは我々も同じだ。今日でシーズンは終わるが、明日からすぐに来季に向けてリスタートする」
「(不本意なシーズンになった)理由は一つではない。我々の期待からは大きくかけ離れた結果となった。明日から立て直しを図る。いくつか修正すべき点がある」
将来についても問われた。イグリ・ターレのスポーツディレクター就任については「来週発表になるから、もう少し待って欲しい」と述べ、主力流出の可能性については「私は補強に集中したい。選手構成の計画にもミスはあった。“犠牲”は必要ない」と語った。
カーザ・ミランに集結したミラニスタ
