会談はポジティブだったとイタリアメディア
ミランのジョルジョ・フルラーニCEOが15日、ローマで新スポーツディレクター候補のイグリ・ターレと会談を行った。
『スカイ』などによると、会談は4時間以上にわたって続いた。最終的な合意には至っていないものの、非常に前向きな内容だったという。今後ミランは、幹部陣で協議した上で結論を出すが、ターレを迎える可能性がより高まったとみられている。
伝統的なスポーツディレクター
『MilanNews』は、この人事を「伝統的なスポーツディレクターへの回帰であると同時に、グローバル化でもある」と記した。
ミランは現在、レッドバードのシニアアドバイザーという肩書きのズラタン・イブラヒモビッチがクラブ内で権力を持っているものとみられるが、現体制が機能していない様子もうかがえる中でかつての姿を取り戻すべく、新たにスポーツディレクターを置くことを決めた。「伝統的」という言葉はフルラーニCEOが用いたものであり、スポーツディレクターという職を軽視していたことを反省した形だ。そういった意味で、ターレやファビオ・パラティチ、トニー・ダミーコが候補になってきた。
また、同メディアによると、ターレは単なる「マーケットマン」ではないという。24時間チームとかかわる「総合ディレクター」で、世界中に人脈を持ち、多くの関係者と良好な関係を築いている。6カ国語を操り、まさにグローバル時代にふさわしいスポーツディレクターだと期待されている。
ターレはアッリーゴ・サッキ時代のミランを観て育った“隠れミラニスタ”とのこと。選手としてもトップレベルの実績を持ち、現場とのコミュニケーション力にも定評があり、ミラン立て直しの一手になることが望まれている。