フルラーニCEOと面談へ
ミランは今週、新スポーツディレクター候補のイグリ・ターレと会談を行うことが明らかになった。『スカイ』が14日に伝えている。
ファビオ・パラティチとの交渉が白紙に戻り、トニー・ダミーコはまだアタランタと契約中ということで、ミランの新しいSDはターレが最有力とみられている。そんな中、ジョルジョ・フルラーニCEOとの会談が間近に迫っており、決着のときは近づいている様子だ。
サバティーニが太鼓判、イブラヒモビッチは不要?
ラツィオでともに仕事をしたワルテル・サバティーニが、『MilanNews』のインタビューでターレの手腕に太鼓判を押した。
「非常に良い選択になるだろう。彼は人格と勇気を持った人物で、イタリアだけでなく国際的なサッカーもよく理解している。ラツィオでは素晴らしい仕事をしていた。今でもクラブは彼の過去の的確な判断に助けられているし、選手の売却においても非常に優秀だった。まさにふさわしい人物だと思う」
元ラツィオSDは、ミランの重圧に耐えられるだろうか。
「どれだけ信頼を与えるかにかかっている。もしターレを選ぶなら、彼に自由に仕事をさせるべきであって、“金の檻”に閉じ込めてはいけない。彼が明確に2つの役割、つまり補強とチームマネジメントを遂行できるようにしなければね」
現在のミランにはSDが不在である点にも触れた。
「おかしいとは思わないが、間違っているとは思う。アメリカやファンドが関わる世界では、スポーツディレクターが単なる“売買人”だと思われている節があるが、実際には彼らはチームの感情、雰囲気、弱さを管理する役割も持っている。市場での取引も重要だが、日常的なマネジメントもSDの責任であり、教育的な役割すら担っている」
SDを迎えることで、ズラタン・イブラヒモビッチの役割がより分からなくなることは、問題になり得るかもしれない。
「私は、それが無意味で有害な“二頭体制”になってしまうと考える。ターレをSDにするなら、彼に任せるべきだ。イブラヒモビッチはミランにとって極めて重要な人物だが、その役割が曖昧だ。現状ではアドバイザーとして活動しているが、もし本格的にSDをやりたいならそうすべきであり、そうでなければ新しいSDに道を譲るべきだ。中途半端な立場ではうまくいかない」