ナポリ戦の問題はどこに
ミランは3月30日のセリエA第30節でナポリに敗れた。識者がミランの敗因について語った。
失点を分析するベルゴミ
現役時代にDFだったインテルのレジェンド、ジュゼッペ・ベルゴミは『スカイ』の番組で失点シーンを分析した。
「1失点目は、ストラヒニャ・パブロビッチが下がらなければいけなかった。ルカクを気にして前に出てしまい、ポリターノのマークを外してしまった。もし、もっと後ろで構えていれば、ボールはポリターノに届かなかっただろう」
「2失点目は、CB2人がナポリの詰めに行った。それでルカクがフリーにしてしまったのが問題だ。ウォーカーはボンジョルノのマークをしていて、ラインを上げられず、ルカクをオフサイドにできなかった。だからルカクが残ってしまったんだ」
カペッロはPKにも疑問
ファビオ・カペッロも『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で守備の問題に言及した。
「フォンセカ時代から、いまだにミランは守備の問題が改善されていない。トモリはどこへ行ったんだ? 完全に消えてしまった」
また、サンティアゴ・ヒメネスのPK失敗にも触れた。
「確かに、もしPKを決めていれば、展開は違ったかもしれない。プリシッチは優秀なPKキッカーだったはずだ。なぜヒメネスに蹴らせたんだ? 苦境にあるFWを助けたいという気持ちは分かるが、それをやっていいタイミング・場所がある。ナポリ戦はミランにとって極めて重要だったゲームだ。このような判断を、その場面で下したことに、監督の弱さのようなものが垣間見えた」