一時的にミランを離れている選手たちの今後はどうなる
2024/25シーズンのミランは、多くの選手がレンタルで他クラブに加入している。成長してチームに復帰する選手や、完全移籍でミランの補強資金をもたらす選手もいるだろう。
レンタル移籍中の選手たちの今季の状況を整理し、それぞれの今後を展望する。
●ミラン、レンタルしている4人の去就は? 買い取り確実は1人だけ?
ヤシン・アドリ
レンタル先:フィオレンティーナ
今季リーグ戦成績:21試合3得点4アシスト
今季前半戦のフィオレンティーナの8連勝に大きく貢献したが、最近はチームの不調とともにパフォーマンスも下降気味で、ケガによる離脱も経験した。ラッファエレ・パッラディーノ監督の去就が影響か。完全移籍オプションは1050万ユーロ。
イスマエル・ベナセル
レンタル先:マルセイユ
今季リーグ戦成績:5試合0得点0アシスト
冬にマルセイユへ移籍し、すぐに活躍して注目を集めたが、最近は低調。ロベルト・デ・ゼルビ監督の去就が不透明で、今後は未定だ。ただ、ベナセルが希望してミランを出て行ったことを考えると、復帰の可能性は低い。完全移籍オプションは1200万ユーロ+ボーナス200万ユーロ。
ロレンツォ・コロンボ
レンタル先:エンポリ
今季リーグ戦成績:29試合5得点2アシスト
エンポリは2025年に入って不審が続いており、コロンボ自身も直近12試合で1得点。エンポリが降格すれば買い取りオプションの行使はない。完全移籍オプションは700万ユーロ。
ピエール・カルル
レンタル先:ユヴェントス
今季リーグ戦成績:22試合1得点0アシスト
シーズン序盤、ユヴェントスで大活躍。その後ケガで離脱しているが、パフォーマンスとしては十分買い取りを考えているはず。あとはユヴェントスが来季の監督を誰に選ぶか次第。噂されるステファノ・ピオリの監督就任ともなれば、1400万ユーロ+300万ユーロの完全移籍オプション行使は確実だろう。
マルコ・ラゼティッチ
レンタル先:バチュカ・トポラ(セルビア)
今季リーグ戦成績:24試合1得点0アシスト
ミランでは構想外。セルビアリーグでもパッとしていない。完全移籍オプションはないが、ミランとの契約が2026年までとなっているため、今夏放出濃厚。
アルバロ・モラタ
レンタル先:ガラタサライ
今季リーグ戦成績:4試合2得点1アシスト(ガラタサライ加入後)
ミラン復帰はない。ガラタサライへのレンタルは2026年までとなっているため、早期決断はないが、完全移籍オプションは800〜900万ユーロ。
マルコ・ペジェグリーノ
レンタル先:ウラカン
今季リーグ戦成績:10試合1得点0アシスト
レンタル先で活躍中。だが、ミランでチャンスがあるかは微妙で、もう1シーズン経験を積ませる可能性あり。完全移籍オプションはなし。
トンマーゾ・ポベガ
レンタル先:ボローニャ
今季リーグ戦成績:15試合2得点3アシスト
ミランで戦力としてカウントされる気配はない。ボローニャでもベンチに座ることが多いため、完全移籍となるかは微妙。ボローニャがヨーロッパカップ戦に出場するのであれば、ヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督の評価が高いこともあって移籍の可能性がある。完全移籍オプションは1200万ユーロだが、ミランは値引きに応じるかもしれない。
ノア・オカフォー
レンタル先:ナポリ
今季リーグ戦成績:4試合0得点0アシスト(ナポリ加入後)
クビチャ・クバラツヘリアの後釜を獲得できなかったナポリが冬に獲得したが、ここまでほとんど出番すらない。買い取りオプションは2350万ユーロに設定されている。ミランが大幅に譲歩しない限り、行使される可能性は低い。
アレクシス・サレマーカーズ
レンタル先:ローマ
今季リーグ戦成績:17試合6得点3アシスト
レンタル先で最も活躍している選手の一人。ローマは買い取りを希望している。ミランは2000万ユーロ程度で売却したい意向。ミランにレンタル加入中のタミー・エイブラハムの去就と絡めて交渉が進む可能性もある。
デビス・バスケス
レンタル先:エンポリ
今季リーグ戦成績:23試合0得点0アシスト
冬にエンポリがマルコ・シルヴェストリを獲得したことで、定位置を失った。80万ユーロの完全移籍オプションは行使されない可能性も。
ケヴィン・ゼローリ
レンタル先:モンツァ
今季リーグ戦成績:7試合0得点0アシスト
ミラン期待の若手。完全移籍オプションは付いていないため、復帰はほぼ確実。