監督交代の噂を意に介さないミラン指揮官
ミランは15日、セリエA第29節でコモと対戦する。セルジオ・コンセイソン監督の前日会見の様子を『MilanNews』が伝えた。
2週連続でミッドウィークの試合がないが、どれほど役に立っている?
「とても、とても重要だ。我々にとって、この2週間は戦術面やフィジカル面で必要なことに取り組む時間ができたのが大きい。選手たちの反応も素晴らしく、精神的な面でもいい雰囲気だ。練習試合でもみんな楽しそうにしているのがいい。これまでチーム全体で取り組めていなかった部分にも手をつけている」
まだ来季のチャンピオンズリーグ出場を目指している?
「毎日戦っている。それがチームとして重要だからだ。こういう姿勢があれば、結果もついてくる。今は目の前のことに集中している。コモとの試合は重要で難しい一戦だ。先のことを考えすぎる必要はない。毎日しっかり取り組むことが大事で、その姿勢が選手たちにも伝わっている。強度の高いトレーニングでも楽しんでやっているし、グループとして良い状態にある。ここ2週間の彼らの反応は素晴らしかった。この道を進み続けなければならない。その先に結果がついてくる」
逆転勝利の後には敗戦が続いているが、モチベーション面での取り組みは?
「フィジカル、戦術、メンタルのすべての側面で取り組んでいる。今週の内容には満足しているし、先週もそうだった。レッチェ戦の入りは良かったし、後半は多くのチャンスをつくり、3ゴールを奪った。もっと決められたかもしれない。ほかのチームにもクオリティがあり、優れた監督がいる。イタリアでは簡単な試合なんてない。昔はそういう時代もあったかもしれないが、今はもっとバランスが取れていて、難しくなっている」
ミランの来季や次期監督の話がよく出ているが…
「人が何を言い、何を考えるかはコントロールできない。自分にできるのは、チームのトレーニングに集中することだけだ。ほかのことはどうにもならない。長年サッカーに関わってきたし、こういう話には慣れている。時には、今ここにいる人たちへの敬意が足りないと感じることもあるが、これもサッカーの世界ではよくあることだ」
セスク・ファブレガスの名前も挙がっているが、個人的な対抗意識はある?
「もしそれがモチベーションだったら、自分は病気だし、病院に行かないといけない。モチベーションは、単純に難しい試合に勝ちたいという思いから来るべきだ。コモはクオリティのあるチームで、良い選手がそろい、優れたスタッフもいる。我々がトレーニングで取り組んできたことを発揮できれば、勝利に近づく。これはミラン対コモの試合であって、コンセイソン対相手監督ではない」
シーズン最初から指揮を執れなかったことに後悔は?
「ない。ここに来たとき、難しいスケジュールと、ほかの監督がつくったチームの戦い方があることは分かっていた」
ラファエル・レオンは直近6試合で得点やアシストなど結果を残しているが、明日は先発する?
「そういう聞き方をしてくるのは面白いね(笑)。個人にフォーカスするつもりはない。ラファはイタリアで最高の選手の一人であり、世界でもトップになれる。彼とは率直に話をしているし、関係も素晴らしい。とても協力的で、チームのためにプレーする準備ができている。先発でも、40分からでも、90分でも関係ない」
守備の不安定を指摘する声もある
「相手にゴールを許すときは、必ず何かしらのミスがある。それはチーム全体の問題かもしれないし、個々の問題かもしれない。どのクラブでも起こることだ。さっきも言ったが、今日は守備陣とビデオミーティングを行い、何がうまくいかなかったのかを分析した。攻から守の切り替えはできているが、カウンターをどう止めるかが課題だ。そこに取り組んでいる。スピードのある選手もそろっているし、改善できるはずだ。映像で学ぶのと実際にピッチでやるのは違う。完璧になるには時間がかかるが、毎日少しずつ良くなっている」
ルベン・ロフタス=チークの状態は?
「怪我で長く離脱していたから、まだ90分フルではプレーできない。でも、とても気に入っている選手だ。攻撃参加もうまく、フィジカル的にもモンスターだ。シーズン終盤で彼を活かせるようになれば大きい。昨季は10ゴールを記録したし、ボックス・トゥ・ボックスの役割を完璧にこなせる選手だ」
テオ・エルナンデスを前に出すために3バックを考えている?
「彼の攻撃力を制限するつもりはない。むしろ彼の持ち味を活かすために、バランスを取りながら、レッチェ戦のように決定的な仕事ができる環境をつくる必要がある」
サンティアゴ・ヒメネスとタミー・エイブラハムの2トップは?
「試合や戦術次第だ。2人のターゲットマンを並べるのは好きだが、最初からそうするかは別の話だ」