状況が悪化し続けるロッソネーロ
ミランは2日、セリエA第27節でラツィオをサン・シーロに迎え、1−2で敗れた。カンピオナート3連敗と苦境を抜け出せない名門について、解説者たちが意見を述べている。
【ミラン採点】ラツィオ戦はだいたい低評価。数少ない好材料は?
ブロッキ「前半は受け入れがたい」
かつてミランで主将を務めたクリスティアン・ブロッキは、『DAZNイタリア』で次のように述べた。
「サン・シーロのこの雰囲気の中でプレーするのは誰にとっても簡単ではない。ただ、ミランにはもっと期待すべきだと思う。今のメンバーを考えれば、もっとできるはずだ。前半の内容は、戦い方、気持ち、そして闘争心の面で受け入れがたいものだった。一部のラツィオの選手のプレーを見ても、ミランの主力よりも優れていた」
ベルゴミ「時間は十分にあった」
インテルのレジェンド、ジュゼッペ・ベルゴミは『スカイ』でこう話している。
「まず、夏の監督人事の選択から始めるべきだ。最初から意見が一致しない選択だった。ロペテギに行ったが、ティフォージの支持は得られなかった。そこでフォンセカを選んだが、その決定も問題や不信感を抱えたままだった。結果として、彼はロッカールームをまとめるのに苦労し、今のミランの状況を招いた」
「このチームには才能があるが、規律やその他の要素なしで彼らを一緒にプレーさせるのは難しい。コンセイソンについて言えば、スーペルコッパ優勝後の葉巻の件だけでなく、彼が発した言葉も問題だ。ティフォージの受けは良かったが、チームに対して正しいメッセージではなかった。戦術的にも前半の部分でコンセプトのミスが目立った。時間が必要だと言われているが、もう十分に時間はあったはずだ」
ディ・カーニオ「このまま落ち続けるとしか思えない」
パオロ・ディ・カーニオは『スカイ』で次のように語った。
「人生では何が起こるかわからないが、立て直しはほぼ不可能に思える。関係性は最初から悪化していたし、選手起用、新戦力の選択も問題だ」
「ジョアン・フェリックスを優先的に起用するが、それがほかの選手に影響を与えている。交代前、ラインデルスはペナルティエリアに入り込んで得点機をつくりかけた。トリノ戦ではフェリックスが下がった途端にゴールを決めている。中盤では、フォファナと並ぶことでラインデルスが持ち味を出せていない。フォファナはフィジカルというよりメンタル面で不安があり、チーム全体が厳しい状態だ」
「今は完全なフリーフォール状態で、このまま落ち続けるとしか思えない。ここで本当に正しい決断をしない限り、この流れは止まらないだろう。ウォーカーが加入した。彼には経験があるとはいえ、彼一人に何ができるというのか」