10人になったあとの戦いぶりには手応え
ミランは2日、セリエA第27節でラツィオをサン・シーロに迎え、1−2で敗れた。カンピオナート3連敗で危機的状況が続いている。セルジオ・コンセイソン監督が試合後の会見と『DAZNイタリア』で残したコメントを『MilanNews』が伝えている。
【ミラン採点】ラツィオ戦はだいたい低評価。数少ない好材料は?
今の心境は? まだこのチームに貢献できると感じているか
「今の状況が簡単でないことは、誰もがわかっている。選手たちも、クラブを取り巻く雰囲気を感じ取っている。ただ、一つだけ道がある。それは、毎日全力を尽くし、このクラブの誇りを胸に戦いながら、状況を変えていくことだ。試合中には、僕たちにとって不利で、相手にとって決定的な出来事も起こる。ただ、それを『運が悪かった』とは言いたくない」
窮地に立たされたチームが、なぜ試合の入り方に苦しむのか?
「毎回同じ話になってしまうが、試合の準備期間は非常に短かった。この環境についても話し合ったし、正直、キャリアの中で初めて経験するような状況だった。選手たちはそれを感じ取っている。僕自身も選手だったからわかるが、こういうときはスパイクが重く感じるものだ。ドリブルがうまくいかない、パスがずれる、そして相手にゴールを決められる——、そんな流れが続くと苦しくなる」
「ただ、チームは10人になってからも強いメンタルを見せ、勝つ可能性すらあった。最後はあのPKで試合が決まってしまったが、選手たちはポジティブな反応を見せてくれている。練習での感覚と、こうした難しい状況でのプレーはまったく別物だ。我々は戦術やフィジカル面だけでなく、メンタルの部分にも取り組んでいる」
攻めるときは速いが、守備の戻りは遅れる選手が多い。その点はどう改善していく?
「非常に重要なポイントだ。我々もそこに取り組んでいる。今のサッカーは、ボールを持って相手の守備組織を崩すことが求められるが、ボールを失ったときには同じエネルギーを持って対応しなければならない。そこに苦労している場面もある。すべてはつながっている。守備の切り替えが強ければ、攻撃でもより効果的なプレーができる。技術的に優れた選手が多く、攻撃では違いをつくれるが、守備でも貢献する意識を持たなければならない。試合に勝つためにはバランスが重要であり、そのバランスを見つけることが今の課題だ。ただ、技術的なクオリティは確実に持っている」
辞任を考えたことは?
「今一番気にかかるのは、選手たちの表情や大きな失望感だ。彼らの悔しさ、フラストレーションを目の当たりにしている。私は彼らのそばにいるし、彼らを守るためにここにいる。必要なら2時間でも3時間でも余計に働くつもりだ。我々は今、結果も流れも悪い状況にあるが、それでも前に進み続けるしかない。強く戦い続ける」
選手たちは同じようにあなたのために戦ってくれるか?
「もちろんだ。もしそう感じられなければ、私ははっきりと言う」
来シーズンもこのプロジェクトを続けるつもりか?
「今考えているのはレッチェ戦のことだけだ。先のことを考える余裕はない。一日一日を全力で戦うだけだ。一番大事なのはミランのことだ。コンセイソンが残るかどうかなんて二の次だ。ティフォージのことを思うと、本当に申し訳ない。私は勝つことに慣れているし、こういう状況は本当に辛い。この結果は私自身を深く傷つけているし、正直、今は全く気分が良くない。だからこそ、私にできることはただ一つ、もっともっと働くこと、それだけだ」