トリノ戦を前にアンドレア・ソッティルが語る
リッカルド・ソッティルの父で、サッカー指導者でもあるアンドレア・ソッティルが、現在のミランや息子について語った。『MilanNews』が21日にインタビューを掲載している。
アンドレア・ソッティルはトリノ出身で、トリノの下部組織で育ったあと、イタリアの様々なクラブで活躍した。息子のリッカルドもトリノの下部組織で育ったあと、フィオレンティーナに移った。
セリエAのトリノ戦を前に、アンドレア・ソッティルが次のように語った。
トリノ戦はミランにとって伝統的に難しいアウェーゲーム
「間違いなく、トリノとの試合はどのチームにとっても簡単なものではない。組織されたチームで、残留争い以上のものを狙える力を持っている。ただ、ミランにはこの試合をモノにできるだけのクオリティと能力があるね」
フェイエノールト戦の敗北は非常に厳しいものだった
「確かに厳しいが、こういうことは起こり得る。サッカーは予測不可能なものだからね。ただ、ミランには誇り高い歴史があり、優れた経営陣とトッププレーヤーがいる。だからこそ、リーグ戦に集中し、目標達成への強い意志を持って戦うことができるはずだ」
UEFAチャンピオンズリーグ敗退はコンセイソンにとって最初の大きな失敗とみられている
「途中就任した監督にとって、チームを立て直すのは簡単なことではない。私もサンプドリアでシーズン途中の就任したことがあるが、うまくいかなかった経験がある。それでも私はコンセイソンに楽観的な見方をしている。彼にはチームを変革するだけの資質があり、それをすでに示している。途中から流れを変えるのは難しいが、彼ならやれると思う」
ミランは冬の移籍市場で多くの変化があった。中でもリッカルドの加入が話題に
「父親として、彼のことを誇りに思っている。サン・シーロでのデビュー戦は、彼にとって圧倒されるような経験だったかもしれない。あのスタジアムは特別な雰囲気を持っているからね。でも、彼はこれから自分の居場所をしっかり確保できると信じている」
移籍市場最終日に突然の加入
「本当に驚いた。我々がミランの関心を知ったのは、移籍市場最終日の正午だったんだ」
フィオレンティーナとミランではプレッシャーも変わる
「彼にとっては大きなステップアップのチャンスだ。ミランでプレーするというのは、特別なことだし、彼はそれを理解している。彼の性格を考えれば、クラブや監督の信頼を勝ち取るために全力を尽くすだろう」
あなたはトリノの心を持ち、リッカルドもトリノで生まれ、グラナータの下部組織でプレーした。今回の試合は特別なものか
「そうかもしれないが、リッカルドはずっとミランのファンだった。彼は偉大な選手たちに憧れていたし、カカーやパト、イブラのような選手が大好きだった。要するに、ドリブルが得意な選手ばかりだね」
父のクラブへの愛情を息子に受け継がせることはできなかった
「リッカルドとは常にシンプルで自然な関係を築いてきた。だから、何かを無理に押し付けることはしなかった。私自身、彼に対して特定のクラブへの愛着を強要することはなかった」
プレースタイルもまったく違う
「それは本当に良かったと思っているよ(笑)。私はストッパーだったが、彼は生粋のドリブラーだ。子どもの頃からテクニックのある選手たちに魅了されていたし、彼自身も常に攻撃的なプレースタイルを貫いてきた。そのスタイルを今も持ち続けていることが、私にとっては何より嬉しいことだ」
現代サッカーではこうしたタイプの選手は貴重
「戦術的な側面がますます重視される現代サッカーにおいて、相手をドリブルでかわして数的優位をつくれる選手は貴重だ。戦術論に縛られずにプレーできる選手がいるのは、監督にとっても大きな武器になる。例えば、コンセイソンの息子フランシスコもそういうタイプの選手で、私も非常に評価している。こういった選手は、チームに大胆なプレーをもたらすことができる。ミランにはレオンのような選手もいるし、彼はロッソネリにとって重要な存在だ」
ラファエル・レオンは左サイドの主力。リッカルドが右サイドでプレーする可能性は?
「リッカルドは左右両方でプレーした経験があるし、右ウイングとしても十分な役割を果たせると思うよ」