トリノ戦で立て直したいミラン指揮官の会見
ミランは22日、セリエA第26節でトリノと対戦する。セルジオ・コンセイソン監督が前日会見で次のように語った。
明日の試合が今後リーグ戦に集中するための決定的な一戦になる?
「難しい相手との重要な試合だ。トリノは2025年に入ってからボローニャ戦以外で負けていない。ミランにとっては厳しいアウェーゲームになるし、過去の結果を見ても簡単ではない。だからこそ、明日の試合は我々にとってのチャンピオンズリーグ決勝のつもりで挑まないといけない。すべての試合がそうであるべきだ」
チームの状態は?
「試合が終わればすぐ次の試合に向けて準備を始める。チームはすでに集中できている。もちろん敗退はみんなにとって辛いものだったが、切り替えが大事だ。試合の準備はしっかりできていたが、サッカーでは細かい出来事が結果を左右する。サッカーはシンプルなものだと言うが、そのシンプルさの中に複雑な要素がたくさんある。我々は進化を続け、努力しなければならない。時間は少ないし、それは我々の責任でもある。本来ならすでにCLの決勝トーナメントに進んでいるべきだった。だから、今は4位とコッパ・イタリアに集中するしかない。今日は選手たちの様子が良かった」
テオ・エルナンデスは出場するのか
「髪の色について話すのは好きじゃない。黒でも白でも金でも、プロフェッショナルとして全力を尽くしてくれればそれでいい。試合後に彼と話した。彼はクラブの重要な財産だし、自分の行動がチームに影響を与えたことは理解している。明日は出場可能だ」
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ここまでの困難は予想していた?
「みんなは他のリーグのことをよく見るが、ポルトガルリーグにもプレッシャーはある。だから、私は慣れている。ミランの歴史は素晴らしく、偉大な監督や選手、クラブ関係者によって築かれてきた。その歴史を深く尊敬している。こういうクラブでは、勝てないと批判の声が大きくなり、チームが不安定になりやすい。難しくなることは分かっていたが、だからこそ私がここにいる。これは私にとって大きな挑戦だ。ほかにもオファーはあったが、私は難しいことに挑戦するのが好きなんだ」
なぜジョアン・フェリックスを交代させなかった?
「私が監督で、私が判断する。サンティアゴ・ヒメネスはここ数週間コンディションに問題を抱えていた。彼の状態を確認したら、疲れていると言っていた。そこで、代わりにエイブラハムのような純粋なセンターフォワードを入れるか、それとも流動性を重視した選手を入れるかの選択を迫られた」
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選手たちのコンディションは?
「ウォーカーは明日出られない。ほかの選手については、それぞれのコンディションを見て決める。プリシッチはまだ90分プレーできる状態ではないし、ヒメネスも回復しつつあるが、まだ万全ではない。私が来たとき、負傷している選手やコンディションが悪い選手が多かった。ロフタス=チークもまだ復帰していない。我々は3日に1試合のペースで戦っているから、選手の状態を管理するのは簡単じゃない。結果論なら誰でも名将になれる。試合が終わった後なら、私だって全部勝てるさ」
トリノはどんなチーム?
「リッチのように面白い選手がいる。試合へのアプローチを見ても、常にポジティブな結果を目指して戦うチームだ。だから、我々も最大限の力を出さなければならない。主導権を握るのはこちらだ」
ネガティブな雰囲気をポジティブに変えるのがあなたの仕事?
「私は先のことを計算するタイプじゃない。シーズン終盤のことを考えるより、毎日を全力で生きる。家に帰っても仕事のことを考えてしまうから、家族はあまり喜んでいないけどね。でも、これが私のやり方だ。完璧にできているわけじゃないが、毎日情熱を持って仕事をしている。昨日は今日の練習の準備をして、ビデオ分析もした。私の関心はそこにある。今日は母が亡くなって31年の日だ。18歳のときに母を亡くし、その2年前には父も亡くなった。サッカーの難しさなんて、そんな経験に比べたら何でもない。だから、私ははただ自分の道を進むだけだ」
選手同士で話し合いはあった?
「こういうことがあるのはいいことだ。思ったことを口に出した方がいい。チームとしての成長にもつながるし、面と向かって意見を言うのは大切なことだ。私は、綺麗な嘘よりも、たとえ厳しくても真実の方がいいと思っている。だから、この状況を前向きに捉えている」
1カ月半が経って、チームの問題点は見えてきた?
「そうだ。チームとも話し合ったし、その部分を改善するために取り組んでいる」
フェイエノールト戦の前半のようなミランを目指している? 前線の4人は共存できるのか?
「そう、それが私の目指すミランだ。まだ完璧ではないが、確実に成長している。私はが求めるのは、相手に攻め込ませないようにするアグレッシブなチームだ。コンパクトで、距離感の良いチームをつくりたい。バランスを取りながら、このスタイルを実現できると確信している」