フェイエノールトで「狂気の7分間」
ミランは18日、UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント・プレーオフ第2戦でフェイエノールトと対戦し、1−1で引き分けた。この結果、2戦合計1−2で敗退が決定。ベスト16進出を逃す形となった。そんななか、テオ・エルナンデスのプレーが厳しく批判されている。
【ミラン採点】ワーストはもちろん…。コンセイソン監督の采配にも酷評
テオ・エルナンデスは後半序盤、シミュレーションによって2枚目のイエローカードを受け、退場処分となった。数的不利となったミランはその後同点に追いつかれ、敗退が決定した。
翌日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、「テオの狂気」という見出しを一面に掲げ、「今度こそ本当の終了」「狂気の7分間、クラブは罰金処分」と続けた。
選手採点では3点という低評価を与え、「ひどい内容。ミランを敗退へ追い込む2度の警告。かつてのテオはどこへ……」と酷評している。
『MilanNews』も容赦なく批判。シミュレーションによる2枚目の警告はもちろん、「最初のイエローカードも問題だ。背を向けている相手に不必要なホールディングで警告を受けたのは軽率すぎる。このような重要な試合で許されることではない」と指摘し、「なぜそんなことをしたのか」と苛立ちをにじませた。
かつてミラニスタのアイドルだったテオ・エルナンデスの姿は、もはやどこにもない。
『ガゼッタ』は今季のテオ・エルナンデスの問題行動を振り返り、「開幕戦のベンチスタート」「パルマ戦の痛恨のミス」「ラツィオ戦でのクーリングブレイク無視」「フィオレンティーナ戦での退場」「ミスが目立ったカリアリ戦」と、数々の出来事を挙げている。
ミランは今後どうするのか
『ガゼッタ』によれば、テオ・エルナンデスにはシミュレーションによる退場のペナルティとして罰金処分が検討されているという。
だが、問題はそれだけではない。ミランはどう扱うべきなのか。
セルジオ・コンセイソン監督は、キャプテンマークこそ剥奪したが、ポジションまでは奪わなかった。とはいえ、もしテオを外すとなれば、代役には悩ましい問題がつきまとう。
- ダヴィデ・バルテザーギはまだ経験の浅い若手
- フィリッポ・テッラッチャーノは本職ではない
- アレックス・ヒメネスは起用可能だが右利き
また、契約の問題も絡む。テオ・エルナンデスの契約は2026年までとなっており、延長交渉は進んでいない。今冬にはコモからオファーがあったが、ミランではなくテオ自身が拒否している。
テオ・エルナンデスは最近、髪の毛をピンクに染めた。その心境の変化が心機一転を図るものだったのかもしれない。しかし、ファンからは「ミランにふさわしくない」と不評で、一部報道ではコンセイソン監督も不満を示しているとされる。
ミランおよびミラニスタとテオ・エルナンデスの関係は、もはや修復不可能なところまで来てしまったのかもしれない。
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