フェイエノールトに屈してUEFAチャンピオンズリーグ敗退
ミランは18日、UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント・プレーオフ第2戦でフェイエノールトと対戦し、1−1で引き分けた。2戦合計1−2で、ミランはベスト16進出を逃している。イタリアメディアの選手採点を紹介する。
ミランは大方の予想に反して、サンティアゴ・ヒメネス、ラファエル・レオン、ジョアン・フェリックス、クリスティアン・プリシッチの通称「ファブ4」を先発起用。ユスフ・フォファナをスタメンから外し、立ち上がりから攻勢に出た。開始直後にヒメネスのゴールで先制し、その後も押し込んだ。
それでも追加点を奪えずに折り返すと、後半の立ち上がりにアクシデントが発生。テオ・エルナンデスがペナルティーエリア内で転倒すると、主審はイエローカードを提示し、この試合2度目の警告で退場となった。言い訳のしようがないシミュレーションで10人になったミランは、73分に同点弾を許してしまい、敗退が決まった。
ミラン、フェイエノールト戦の主な採点
ストラヒニャ・パブロビッチ
MilanNews:6 – チャウと比べて半歩劣る評価となったが、それは失点シーンでのポジショニングの問題によるもの。それでも、守備の要として多くのインターセプトと的確な読みを見せた。
TMW:5 – いくつかの好守備を見せたものの、失点場面ではカランサに背後を取られてしまい、そのミスが試合を大きく左右した。
テオ・エルナンデス
MilanNews:3 – 試合の分析よりも、自分の意識改革に時間を使うべき。2枚のイエローカードは減給に値するほどの愚行であり、シミュレーションによる退場は許されない。試合へのアプローチを見直し、深く反省すべきだろう。さらに、前半には2-0とする絶好のチャンスを逃した。
TMW:4 – ハーフタイム前後に見せた愚行は弁解の余地なし。1枚目のイエローカードは無意味なファウル、そして2枚目はあまりに安易なシミュレーション。チームを40分間10人で戦わせることになった。
スポルトメディアセット:4 – 前半から神経質なプレーが目立ち、パブロビッチにカバーされる場面もあった。攻撃面での貢献も少なく、不要なファウルで警告を受けた後、後半にはシミュレーションで退場。チームを苦境に追い込んだ。
クリスティアン・プリシッチ
MilanNews:5.5 – 前半は多少の存在感を見せたが、コンディションが万全でないことは明らかだった。
TMW:6.5 – ベストコンディションではないが、開始早々に1-0の起点となった。プレーに波はあったものの、ミランの攻撃は主に彼のいる左サイドから展開された。
ジョアン・フェリックス
MilanNews:4.5 – 遊び心はあるが、実効性が足りない。前半には決定機を迎えたものの、枠を外してしまった。後半のパフォーマンスは論外で、果たして彼を起用し続ける意味があるのか疑問が残る。
TMW:5 – 前半は時折輝きを見せたが、時間が経つにつれ影が薄くなった。最後には肝心な場面で決定力を欠いた。
ラファエル・レオン
MilanNews:6 – 絶好調の雰囲気を漂わせ、ドリブルで違いをつくった。前半には決定機も迎えたが決められず、後半は監督の不可解な交代策によって孤立してしまった。
TMW:5 – ジョアン・フェリックスとの連係でいくつかの華麗なプレーを見せたが、結局それが結果に結びつかなかった。このような試合でチームを引っ張るべきだった。
サンティアゴ・ヒメネス
MilanNews:6.5 – 試合開始45秒でゴールを決め、チームに勢いをもたらした。その後も多くの動き出しを見せたが、テオ・エルナンデスの退場によりチーム全体の攻撃が停滞し、71分に交代。
TMW:7 – 試合開始37秒でのゴールは、元クラブに自身の価値を知らしめる完璧なアピールとなった。2点目こそ決められなかったが、献身的なプレーを続けた。
セルジオ・コンセイソン監督
MilanNews:4 – 確かにテオ・エルナンデスの退場は彼のゲームプランを崩したが、それを補うための交代策がことごとく裏目に出た。ヒメネスを下げるのは愚策であり、代わりにフェリックスを残したのは不可解。
TMW:4.5 – 先発の「ファブ4」起用は良い判断だったが、試合中の修正がうまくいかなかった。ヒメネスの交代は試合の流れを変える致命的なミスとなり、直後に同点に追いつかれたことは決して偶然ではない。彼を軸にチームを立て直すことは可能だが、この試合の責任は重い。