フェイエノールト戦でミラニスタの後押しに期待するミラン幹部
ミランは18日、UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント・プレーオフ第2戦でフェイエノールトと対戦する。ズラタン・イブラヒモビッチがセルジオ・コンセイソン監督の代役として前日会見に臨んだ。
セルジオ・コンセイソン監督はポルトピント・ダ・コスタ前会長の葬儀のため、ポルトガルに一時帰国しており、シニアアドバイザーであるイブラヒモビッチがメディアに対応した。
明日のサン・シーロの重要性は?
「その前に、まず私がここにいるのは珍しいことだ。監督はポルトガルにいて、今こっちに向かっているところだ。明日は我々のティフォージが重要になる。彼らはロッテルダムでホームの観客の後押しを受けた。だが明日はまったく違う試合になる。8万人のミラニスタがいる。スタジアムだけでなく、世界中にいるミラニスタもだ。彼らがチームを後押ししてくれる。そしてピッチに立つ選手たちはそのエネルギーを受け取って、全力を尽くし、準備万端で臨まなければならない」
今シーズンのミランの浮き沈みについてどう考えている?
「1週間前にも言ったが、大事なのは“低迷する時期”のレベルをできるだけ高く保つことだ。毎日トップコンディションを維持するのは簡単じゃないが、それを目指している。長期的に見て、どんな時でも最低限のレベルを高く維持できるチームこそが勝ち残る。我々はそこに取り組んでいる。常に集中し、勝者のメンタリティを持つ。それをこのグループで築いているんだ。私は毎日選手たちとコミュニケーションを取っているし、解決策を探している。監督とも話し合っている。ただ、同じことを繰り返し言うのはよくない。“毎日妻に愛してると言っていたら、その言葉は意味を失う”。言葉ではなく、行動で示さなければならない」
明日の試合は“勝つか敗退か”の一戦。チームに何を期待する?
「チームには集中し、アグレッシブに、そして前回よりも具体的な結果を求めてほしい。まるで決勝戦のような気持ちで入るべきだ。勝つことが何より大事だ。もちろん、良いプレーをしたい気持ちはあるが、まずは結果を出さなければならない。1点ビハインドの状況だから、突破するためには結果を残さなければならない。お互いを奮い立たせ、集中を維持しなければならない。これはチーム全体の問題だが、個々のプレーヤーの役割も大きい。ベンチにいる選手も含めて、全員がチームのために戦わなければならない。それがチームワークであり、強いチームをつくる」
今の立場でどんな感情を抱いている?
「私にとっては重要なことだ。私は勝者だから、結果を求める。歴史に残らないことをやるつもりはない。私は歴史を作るために違いを生み出したい。ミランは歴史を刻んできたクラブだ。ミランで働く誰もが、そのためにここにいる。勝利こそがトロフィーをもたらす。それがミランだ。チャンピオンズリーグの歴史を振り返れば、ミランがどれだけこの大会で足跡を残してきたかがわかる。我々はそれを続けなければならない。我々フロントはピッチに立つ選手を後押しする。それがミランの使命だ。明日は決勝戦のつもりで臨む」
1月に加入した選手たちに期待することは? サンティアゴ・ヒメネスはあなたの後継者になれるのか
「新加入の選手たちには大いに期待している。彼らはすでにチームの一員だ。例えばウォーカーはすでに完成された選手で、成長する必要はない。彼は結果を出すためにいる。ジョアン・フェリックスは成長の余地がある。ヒメネスももっと伸びる可能性があるし、ウォーレン・ボンドやリッカルド・ソッティルもそうだ」
「クラブは彼らに多くを求めている。私は彼らにすぐに自分の居場所をつかめと言った。それがチームにとって重要だからだ。新しい選手が入ることで、チームのバランスが変わる。それが彼らの役割だ。ガッリアーニが言っていた。“選手はサッカーに集中すればいい、ほかのことは我々がやる”とね。ヒメネスはストライカーだ。ゴール前にいなければならない。でも、監督のもとでは走らなければ試合に出られない。彼は最後の試合で正しい場所にいた。ボールはどこからでも来る。メニャンからでもね。だから集中し、ゴールを決める準備をしておくことが大事だ」
アレックス・ヒメネスは良いプレーをしている。レアル・マドリードには買い戻し条項があるが、すでに残留に向けた交渉をしているのか?
「夏の時点で、彼はテオの控えだと言っていた。それから辛抱強く取り組み、今ではチームの一員として存在感を示している。レアルには買い戻しの条項があるが、彼らとは良好な関係を築いている。今のところ、その件についての話し合いはない。彼は今のミランにとって重要な選手だ」
夏の時点ではミラン・フトゥーロ(U-23ミラン)の一員だったが、今ではカマルダ、ヒメネス、バルテザーギ、トッリアーニ、そしてモンツァに行ったゼローリ、ジェノアに移籍したクエンカ、ドイツへ渡ったスタルマクと並んで、我々のプロジェクトの一部になっている。リベラーリもデビューを果たした。これはミラン・フトゥーロにおける我々の戦略だった。ヒメネスには大きな期待を寄せているし、若手選手にチャンスを与えたい。ただ、チャンピオンズリーグの登録枠が3つしかなく、彼をリストに入れられなかったのは残念だ。でも、来シーズンはリストBに登録できるようになる」
現役時代、あなたも守備に戻るよう求められたか?ラファエル・レオンは前線に残しておくことはできないのか
「面白いね。みんなレオンのことを話し、どうプレーすべきかを言いたがる。でも我々にとって、彼は世界でもトップクラスの選手だ。そんな選手に“こうプレーしろ”なんて説明できるか? 彼自身がわかっているからこそ、トップクラスなんだ。もちろん戦術的な指示を与えることはできるが、プレースタイルを教えることはできない。むしろ、彼がプレーで見せてくれるんだ。彼がミランにいて、世界でも最高の選手の一人であるのには理由がある。前の試合でもレオンについて聞かれたが、心配しなくていい。ボールを持った時に何をすべきか、彼はちゃんと理解している」