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「ミランは子どもの頃からの夢。カカーがロールモデル」。サンティアゴ・ヒメネスが意気込みと自身のキャリアを語る

信仰を重んじるミラン期待の新エース

冬の移籍市場でフェイエノールトからミランに加入したサンティアゴ・ヒメネスが7日、『ミランTV』のインタビューに応じ、自身のキャリアや新天地での意気込みなどを語った。

アルゼンチン生まれ、メキシコ育ち

「アルゼンチンは大好きな国で、家族がみんなそこに住んでいる。自分も最初の4年間をそこで過ごした。でも、父がサッカー選手だったから、仕事の関係でメキシコに移ることになったんだ。だから、自分も子どもの頃にメキシコへ行って、そこで幼少期を過ごした。アルゼンチンもメキシコも、自分にとってはどちらも『家』と感じる場所。でも、どちらかを選ぶなら、やっぱりメキシコの方が自分にとって大きい。人生のほとんどをそこで過ごしたからね。でも、アルゼンチンも心の中にずっとあるよ」

キャリアについて

「子どもの頃からずっとサッカーが好きで、観るのも大好きだった。自分が育った時代は、セリエAが最高のリーグだった。それもあって、セリエAをよく観ていたんだ」

ミランを希望していたのか

「ずっと夢だったかって? すべてが自分の思い描いていた通りになったよ」

「子どもの頃からずっとミランを見てきた。小さい頃に夢中になったチームの一つだった。カカー、ベッカム、ロナウジーニョ、ロナウド、ピルロ、ガットゥーゾ……。世界を魅了したあのチームの選手たちを見ていたんだ。だから、子どもの頃からの夢だった。ミランから連絡をもらったとき、『このチャンスを絶対に逃したくない』と思ったよ」

幼少期のミランのユニフォーム写真やカカーとの写真について

「ミランのユニフォームを着た子どもの頃の写真はたくさんあるよ。それに、カカーにも会った。彼は自分にとってサッカーだけじゃなく、信仰の面でも模範となる人だ。カカーは自分に信仰について話してくれたし、それがすごく励みになった。あの瞬間から、ミランが自分にとって正しい場所だと確信した」

ゴールを決めることについて

「サッカー以上の意味があると思う。もしかしたら、『信仰の話をしすぎだ』って思う人もいるかもしれない。でも、自分にとっては、満員のスタジアムや何百台ものカメラの前で膝をついて神に感謝を捧げることが、最高の方法なんだ。ストライカーにとってゴールはすべて。ゴールを決めることで、サポーターの喜びに応えられるし、彼らをもっと歓喜させることができるからね」

ミラン初のメキシコ人選手

「誇りに思っている。でも、国籍に関係なく、ミランにいること自体が光栄なことだ。だからこそ、このクラブのために全力を尽くしたい」

2026年のワールドカップ(アメリカ・カナダ・メキシコ開催)について

「自分の国を代表すること以上の誇りはない。ましてや、自国開催のワールドカップに出場できるなんて特別なことだ。でも、結局のところ、選手はクラブで成長するものだよね。だから、今はミランで全力を尽くして、最高の状態でワールドカップに臨みたい。そして、ここミランでもたくさんの喜びを届けたい」

イタリアとのつながりについて

「曾祖父がイタリアで生まれたおかげで、自分もイタリアのパスポートを取ることができた。それなのにイタリア語を話せないのはちょっと恥ずかしいね。でも、これから勉強して、すぐに話せるようになるよ。スペイン語と似てるから、少しは理解できるけど、ちゃんと学ぶつもりだ」

信仰について

「自分にとってはすべて。道を見失っていたとき、キリストと出会い、彼が道を示してくれた。それが本当に大きなことだった。自分は、神とともにあれば何でも可能だと信じてる。この道を歩み始めたのは、腕に血栓ができて、医者から『サッカーを続けられないかもしれない』と言われたとき。そのとき、キリストと出会い、奇跡が起きて、またプレーできるようになったんだ」

背番号7について

「プロデビューしたときの番号が29で、フェイエノールトでも29をつけてた。29も特別な番号だけど、代表では11をつけてる。そして、ミランでは7が空いていた。何か意味があるか考えたら、聖書では7は『完全な数字』なんだ。それを知って、すごく大事な意味を持つ番号だと思った」

幸せを感じる瞬間について

「家族といるときが、最高に幸せな瞬間だと思う。自分は家族を大事にする人間だし、彼らからたくさんの愛と幸せをもらってる。それに、神と二人だけの時間もすごく幸せな瞬間。」

家族について

「子どもが欲しいか? もちろんだよ。でも、もう少し待つつもり。今はまだ、たくさん旅をして、2人の時間を楽しんでから、その責任を受け入れたいと思っている」

プレッシャーについて

「このレベルでは、常に大きなプレッシャーの中でプレーすることになる。サポーターの情熱がすごいからね。チームの結果次第で、ファンの1週間の気分が変わる。だからこそ、プレッシャーも生まれる。でも、プレッシャーを乗り越える方法は、全力を尽くすこと。試合が終わって『自分はすべてを出し切った』と言えるなら、それでいい。サッカーは勝つこともあれば負けることもある。でも、すべてを出し切ったなら、落ち着いてプレッシャーに向き合えるね」

これまでで一番印象に残ってるアドバイスについて

「サッカーを諦めなきゃいけないかもしれないと言われたとき、部屋に閉じこもって『なんで自分なんだ』って父に聞いた。そしたら父が『自分にはわからない。でも、神に聞いてみなさい』って言ったんだ。その言葉で、自分の人生は大きく変わった。そこから信仰の道を歩み始めた。」

UEFAチャンピオンズリーグでフェイエノールトと対戦する

「抽選が決まったとき、いろんな感情が込み上げてきた。ミランとフェイエノールトの対戦が決まってほしいと思ってたんだ。もしオランダに残っていたら、夢見ていたチームと対戦することになってたからね。だから、今こうしてミランの選手としてロッテルダムに戻るのが楽しみ。フェイエノールトには強い思い入れがあるし、大切な時間を過ごしたクラブだから、ちゃんと別れを告げることができるのがうれしい。特別な夜になると思う」

ニックネーム「Bebote(ベボーテ/ビッグベイビー)」について

「子どもの頃のままの情熱と喜びを持ってプレーしている。子どもの頃は、何のプレッシャーもなく、ただ楽しんでサッカーをするものだ。でも、トップチームに入ると、『サポーターが何を言うか』って考え始めて、自由にプレーできなくなることもある。でも、自分はいつも子どものように、プレッシャーを感じず、楽しみながらプレーしたい。それは絶対に忘れない」

「このニックネームは家族から来てるんだ。小さい頃、同世代の子より体が大きかったから、みんなに『Bebote』って呼ばれていた。それが、父の友人でTVの解説者だったティト・ビジャに広まって、試合中に彼が『Beboteがゴールを決めた!』って言ったことから、みんながそう呼ぶようになったんだ」

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