ミラノダービーで手応えを感じるミラン指揮官
ミランは2日、セリエA第23節でインテルと対戦し、1−1で引き分けた。後半アディショナルタイムの失点であと一歩のところでミラノダービー3連勝を逃している。セルジオ・コンセイソン監督が試合後、『スカイ』と記者会見で残したコメントを『MilanNews』が伝えた。
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今日のミランはポジティブな意味で矛盾しているように見えた。求めている土台は見えた? 引き分けという結果だったが…。
「監督として、良かった部分もそうでない部分も両方見る。だが、今日の試合で見せた姿勢はまさに求めているものだった。選手たちは指示をしっかり理解して実行してくれた。インテルは強くて相手にとって厄介なチームだが、同時に、彼らの弱点も探る必要があった。勝ち点2を落としたことに対しては悔しい。相手が試合後に見せた喜びを見れば、彼らにとっても引き分けが悪くない結果だったことが分かる。ただ、最終的にはこの結果が妥当だと思う。若い選手の個人的なミスが響いた部分もある。次の試合では移籍市場も終わって、もっと落ち着いて臨める。今日の試合をベースに、ここからの4カ月を力強く戦っていく」
ロッカールームでは何を話した?
「いろいろ話した。良かった部分もそうでなかった部分も伝えたが、詳細はチームの中に留める。選手たちは自分たちが何を求められているかを理解して受け入れている。ただ、試合中にボールを持っていない時間の重要性を映像だけで伝えるのは簡単じゃない。ボールがないときのアグレッシブさはトレーニングで身につけるものだが、まだ時間が足りていない。選手たちの特性も、そういうスタイルではない。だから、どこでプレスをかけるかを理解し、そこから一気に攻めることが必要だった。良い場面もあったし、そうでない場面もあった」
選手たちに一番教えたいことは?
「メンタルの部分はしっかりしていた。あとは継続性だ。これは絶対に妥協できない。サッカーを楽しむ気持ちがなければ意味がない。戦術的な面では、まだ足りない部分がある。今日は高い位置でプレスをかけようとしたが、逆にスペースを空けてしまった。攻撃がうまくできれば、高い位置でボールを奪い返せるし、相手に苦しめられることも少なくなる。守備がしっかりしていれば、それはプレーにも表れる。例えばタミーのディフェンスからのリカバリーは素晴らしかったし、その流れでゴールも生まれた。こういうプレーを、もっと前の位置でやっていきたい」
ハーフタイムでアレックス・ヒメネスとイスマエル・ベナセルを交代。その理由は?
「中盤でかなり苦しんでいた。ヒメネスは守備で5バックの一角のような役割もこなしていたが、もっとフィジカルの強い選手を入れたかった。ベナセルが悪かったわけではない。でもムサを入れたことで、守備のバランスが取れた。もちろんベナセルには高い技術がある。前線のプレスは3枚でかけていたが、中盤は2人で相手の3人と戦わなければならなかった。インテルはワイドにも深さにも素早く展開できる。だから、後半はこの戦術を選んだ」
今日の試合は内容よりもメンタルの強さが際立っていたのでは?
「いろいろなことが言われているが、事実ではないことも多い。大事なのは、チームがキャラクター、野心、勝利への意欲を示せたことだ。この試合は、単なる1試合以上の意味を持つ。これを今後のカンピオナートやほかの大会でも続けていかなければならない」
ラファエル・レオンについて、責任感という面ではどう見ている?
「チーム全体に求めている継続性は、個人にも求めている。レオンは技術的にも、スピードでも圧倒的な力を持っている。でも、試合の流れの中でチームの一員として常に存在感を示さなければならない。そこを理解できれば、世界でもトップクラスの選手になれる。そのためには、毎日努力を続けることが必要だ。彼だけでなく、全員に言えることだね」
インテル側はPKがなかったことに不満を訴えている
「まだ映像を見返していない。インザーギは最初のゴールの起点になったファウルについても話していたが、彼は自分が話すべきことを話しているだけだろう。もしかしたら単純に悔しかったのかもしれないし、うちのチームのプレーがそこまで強いとは思っていなかったのかもしれない。でも、彼の前にいたのはしっかり戦えるチームだった。彼の意見は尊重するよ」