ディナモ・ザグレブ戦を振り返るミラン指揮官。個人のミスは受け入れる
ミランは29日に行われたUEFAチャンピオンズリーグでディナモ・ザグレブと対戦し、1−2で敗れた。勝てばプレーオフを回避して直接ラウンド16に進めるミランだったが、下位相手に敗れる失態を演じ、13位フィニッシュとなっている。
セルジオ・コンセイソン監督が試合後に『スカイ』と記者会見で残したコメントを『MilanNews』が伝えた。
試合を振り返って
「試合のあらゆる局面がうちに不利に働いた。前半はサッカーの基本が欠けていた。サッカーは攻守のデュエルとアグレッシブさで成り立っている。最初の20〜25分はそんな感じだったが、最後の30メートルに入る回数が少なかった。その後の個人のミスは仕方ないし、問題ではない。でも、それ以外の部分ではもっとやらないといけない。退場がすべてを難しくした。ゴールを決めた後は勝ちに行こうとしたが、また個人のミスで2点目を取られた。ハイレベルなゲームでミスは決定的になる」
「アグレッシブさ」はどうやって鍛えるのか
「それは各自のプライドや、キャリアの目標次第だ。もちろん、戦術やシステムの話もあるけど、新しいことを言っているわけじゃない。もっと激しく、デュエルでよりアグレッシブに入るべきだった。後半はその点では良かった。勝ちに行こうとしたけど、結果にはつながらなかった。次の試合に向けて、この雰囲気を変えないといけない。まだすべては自分たちの手の中にある」
苦しい台所事情
「今日は17人の選手しかいなかった。トモリを右サイドバックで起用したし、ベンチには数人の若手がいた。登録外の選手もいれば、ケガ人もいる。でも、そのことについては話したくない。ピッチの状態や審判のレベルがチャンピオンズリーグにふさわしくなかったこともあるが、それについても触れるつもりはない」
何が起こったのか
「我々はリアクションを見せたが、そもそもなぜリアクションしなきゃいけない状況になったのか? 我々には相手よりもはるかに多くのモチベーションがあったし、準備も細かいところまでしてきた。でも、最後は各自がサッカーに対する情熱を持つことが大事だ。ピッチの状態も良くなかったし、審判のレベルも低かった」
「言いたいことはたくさんあるけど、言わないでおく。テッラッチャーノを右で起用したことも含め、事実として受け止める。でも、そこに深入りするつもりはない。大事なのは、情熱を持って自分自身をもう一歩押し上げること。それができなければ、どんな名将を呼んでも状況は変わらない。問題は基本の部分にある。正直言って、チャンピオンズリーグの試合であんな入り方をするのは、本当に厳しい」
キャリア最悪の前半だった?
「いや、我々の姿勢が悪かったとはいえ、相手はゴール前にすら来ていなかった。ガッビアのことを責めるつもりもない。彼はチームに多くを与えてくれている。ムサの最初のイエローカードは避けられたものだった。ミスから失点し、相手の最初のシュートでゴールを許した。チームとして犯したミスだ。自分たちの責任をしっかり受け止めるべきだ」
選手たちから信頼はあるのか
「疑ったことはない。正直に答えるよ。選手たちは本当に悔しがっていたし、今日の試合には失望していた。もし彼らが私を信じていなかったら、スーペルコッパも勝てなかったし、コモ戦やパルマ戦でああいう反応を見せることもなかった。試合の入り方を変えないといけない。スタメンの選手がそれを理解しないなら、別の選手を起用するだけだ。スタッフと選手の間には信頼関係がある」