CL経験が豊富なミラン指揮官
ミランは22日、UEFAチャンピオンズリーグでスペインのジローナと対戦する。セルジオ・コンセイソン監督が、試合前日会見に臨んだ。
CLに詳しいあなたから見て、ミランがセリエAよりヨーロッパで調子が良いのは偶然ですか?
「すべての試合が異なるものだと思っている。世界最高の大会に出場できるというのは、常に大きなモチベーションになる。ミランのような偉大なクラブは、毎年この舞台に立つために努力する必要がある。国内リーグでは、シーズン終了時にまたこの場所に戻ってこられるように、安定した成績を目指して取り組んでいる。ポルト時代、7年間この大会に関わったことは誇りに思っている。今はミランをこの大会でさらに高いステージに導きたい。それがクラブの歴史にふさわしい姿だと思う。明日の試合は次のステップに進むために非常に重要だ」
ミランの歴史について何度も強調しています。それが選手たちの意識に影響を与えていると思いますか?
「いや、いつもと同じだ。今週は準備期間が短かったが、選手たちは集中し、目の前の課題に取り組んでいた。ユヴェントス戦後に伝えたのは、メンタル面での取り組みが重要だということ。そして、正しい姿勢を見つけ出すのは監督である私の役割だと言った。それに対して、選手たちは日々の練習の中でその姿勢を示している。彼らは成長したいという強い意欲を持っている。ユニフォーム自体が試合をするのではない。そのユニフォームを着る選手が、自分たちが求めるものを全てのレベル、そして全ての大会で表現しなければならない。それはCLだけではない」。
試合中90分間の中で一貫性が見られないことについて、どのように考えていますか?
「それがいま追求している課題だ。自分が言ったことを弁解するつもりはない。それは自分の中から自然に出てきた言葉だからだ。選手たちも、自分たちがすべきことを理解している。大切なのは、互いに目を見て話し合い、ピッチで取り組み、自分たちが何をしているのか信じることだ。そして、その上で試合中に足りなかった部分を理解し、次に一貫したプレーを目指すことができる。サッカーの面白いところは、常にリスタートがあるということだ。良い試合の後も、次の試合に向けてまた準備しなければならない。逆に、良くない試合の後も、それを改善する機会として再出発できる」
ストラヒニャ・パブロビッチの状態は?彼をどのように評価していますか?
「チームに合流している。まだ出場機会がないのは彼の責任ではない。彼は良いトレーニングを積んでおり、信じられないほどの意欲を見せている。ただ、時々ポジションを外れてしまうことがあり、それがあまり好きではない。選択をするのは私だ。明日はセンターバックを2人起用する予定だが、場合によっては中盤の選手をそこに配置することも考えている」
疲労の問題ではないとすれば、何が足りないのですか?
「それは監督の問題だ。監督が何を求めているのかを説明しなければならない。自分がもっと何かをしなければならないと考えている。ここにいるのはそのためだ」
ユヴェントス戦の前半のようなプレーを90分間続けるミラン、あるいはレアル・マドリー戦のようなプレーをするミランは、この大会であなたの記録を破り、少なくとも準決勝に進めますか?
「そんなに高い期待をしてもらってありがとう(笑)。そう言ってもらえるのはうれしい。以前、チェルシーやリヴァプールと準々決勝で戦った時も、準決勝に手が届きそうだった。私には“準々決勝の壁”があるようだ。いつそれを越えることができるかは分からないが。このチームがそれを成し遂げられるか? 我々はそのために試合の準備をしている。明日から、この大会でできる限り遠くまで進むために全力を尽くすつもりだ」