コモ戦は2−1。またしても逆転勝利だったミラン
ミランは14日、セリエAでコモと対戦し、2−1で逆転勝利を収めた。セルジオ・コンセイソン監督が試合後、『スカイ』でコメントを残している。
試合を振り返って
「非常に苦しい試合だった。相手は素晴らしいチームで、優れた選手がそろい、よく組織されていた。簡単な試合ではなく、ピッチでの調整やチーム全体の連係に課題が多く残っている。攻守両面でのデュエルにおいて、もっと存在感を発揮する必要がある。それでもチームは良い反応を見せ、雰囲気は良好だ。ポジティブな結果が出ると改善もやりやすくなる」
前半はカリアリ戦より悪かったのでは?
「相手は質の高いチームが多い。準備したことをうまく実行できなかったが、後半は特に失点後に良いプレーが見られた。もっとチーム全体の一体感を高める必要がある。簡単に相手にボールを持ち出させるわけにはいかない。この点については選手たちにも話をした。改善が必要なポイントは多い。サッカーの基盤は堅実さにある。失点を防ぐことで、我々の持つ質の高いプレーからチャンスを生み出せる」
この選手たちにはまだどのくらいの可能性があるか
「非常に多くの可能性を秘めている。ここ3試合は逆転勝利を収め、チームのキャラクターが感じられる。フィジカル、戦術、技術、姿勢の面でさらに改善の余地がある。これについて長い時間話すことも可能だが、選手たち自身が理解し取り組まなければ意味がない。筋肉系の不調を抱える選手もいるため、就任前のトレーニング内容も含めてすべて見直している。より強度のあるプレスと高い集中力が必要で、まだ改善すべき点は多い」
ベナセルとフォファナの連係に課題
「確かにその通りだ。イスマはイエローカードを受けていたため途中交代させた。中盤でのリスクを避ける必要があった。また、2人がボールの有無に関係なく、効率的にスペースを活用できるよう改善が必要だと感じている」
攻撃的な選手たちは効果的なプレスをかけられるのか
「その指摘は正しい。我々のプランは明確だが、こういったレベルの選手たちは、ある種のプレースタイルに慣れていない。例えば、ハイプレスを行うことでより多く走る必要があると彼らは考えがちだが、実際には効率的に走ることで運動量を減らせる。これが私のサッカーの考え方だ。ただ、我々にはこの特徴を持たない選手もいるため、チーム全体として改善し、このスタイルに適応する必要がある。レオン、モラタ、プリシッチのような選手はプレスに特化したタイプではないが、チームとして成長することで克服できると考えている」
パフォーマンスへの怒りと結果への満足感。どちらが大きいか
「どちらも感じている。強いチーム相手に厳しい試合を勝ち切ることができた。相手のプレーには非常に感銘を受けたし、ファブレガスには敬意を表したい。ただ、我々としてはもっとやれることがあったと感じている。成長が必要であり、時間がなくピッチでのトレーニングが不足している状況だ。ビデオや戦術ボードを使って説明することは可能だが、実際の練習が足りていない。それでも状況に関係なく、さらに良いプレーを目指さなければならない。チーム全体がよりコンパクトに、そして攻撃的に戦う必要がある。これがサッカーの基本だ」
4試合中3試合が逆転勝利
「この点については週の間に話し合った。試合開始直後から勝つための姿勢を示す必要がある。もっと効果的にプレーすることが重要で、これはメンタリティの問題だ。失点してから限界までやるのではなく、その限界を試合の初めから保つ必要がある。選手それぞれの性格や特性は異なるが、全員が素晴らしい人物であることは間違いない。それでも、もっと勝利への執念を持つ必要がある。試合前のインタビューの段階ですでに苛立ちを感じていた。それほど情熱を持ってチームに向き合っている。準備したことが実際には異なる形で実行される場合もあるが、それを改善することが我々の課題だ」