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ピオリ「テオを奮い立たせずに済んだ日は一日もない」

【写真】ph.FAB / Shutterstock.com

ミラン監督退任を悟った時期は「ローマ戦」

2023/24シーズンまでミランを率いたステファノ・ピオリが、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。その中で、さまざまなテーマに触れている。

ミラン監督退任

「自然な成り行きだった。ミラノダービーの結果がそれを加速させたんだ」

「ミランでの終わりを悟った瞬間? はっきりと覚えている。ヨーロッパリーグ準々決勝、オリンピコでのローマ戦だ。ファーストレグは0−1で負けていて、試合前にロッカールームでかつてないほど気持ちを込めて話した。本当に勝つ自信があった。でも、チームには何も響かなかった。そのとき、自分のやり方ではもうダメだと感じた。チームとの共感が壊れてしまっていたんだ」

「後悔や未練は全くない。私にとってプロとしての評価基準は一つだ。チームがどのような状態で自分の手に委ねられ、どのようにして去ったか。それまでに起きた良いこと悪いことひっくるめて、全てが道であり、受け入れるべきことだね」

不振が続くテオ・エルナンデス

「テオはナイスガイだ。選手から最高のパフォーマンスを引き出すには、それぞれに合った形がある。彼を奮い立たせずに済んだ日は、一日たりともないよ」

「でも、教えて欲しい。彼ほど試合を動かせる左サイドバックは世界中探してほかにいるかい? 私は選手にアメばかりあげていると言われて批判されたが、それは違う。公の場でムチを出すことはなかっただけだ」

まだ発展途上のラファエル・レオン

「彼を批判し続けることで現実を見失っている。実際のところ、彼はいまでも成長中の若手だということだ。今季だってそうだよ。私はまだラファが成長すると思っている。バロンドールに届くかは分からないが、そこに近づいている」

「ポルトガル代表招集のたびに、彼に伝えた。『クリスティアーノ・ロナウドが何をしているのかよく観察し、それを私に教えてくれ』とね。彼が戻ってきたら話を聞き、『よし、君もそれをすればいいんだ』と話したものだよ」

大ブレイク中のタイアニ・ラインデルス

「ある日、モンカダに『この若手をチェックしてほしい』と言われた。カンファレンスリーグのウェストハム戦の様子だったね。エレガントで、ドリブルをせずに相手をかわす様子に魅了されたよ。それで獲得のために全力を尽くした。『ティジ、君の中にあるゴールの才能を引き出すぞ』と言って、厳しく指導した。フォファナが加わったことで彼は完成したね。我々はクルニッチを失って問題を抱えていた。イタリア適応は簡単ではないし、1年は時間が必要だ」

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