「エイブラハムやカマルダのような気持ちを求めるのは正しい」
UEFAチャンピオンズリーグのレッドスター戦後、ミランのパウロ・フォンセカ監督がチームを批判したことが話題になっている。ファビオ・カペッロが『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じ、ミラン指揮官を支持する姿勢を示した。
フォンセカ監督は、一部選手の姿勢に不満があると述べ、必要に応じて若手を起用することも視野に入れていると話した。特に指揮官が不満を感じているのが、テオ・エルナンデスとダヴィデ・カラブリアだと言われている。
カペッロは今季のテオ・エルナンデスについて、次のように見解を示した。
「テオはサッカー以外のことで問題を抱えているのかもしれない。今の彼はそういう時期だということだろう。これが気まぐれやわがままなら話は別だが、とにかく昨季のテオとは別人であることは明らかだ」
主将を務めるカラブリアにも言及している。
「レッドスター戦ではチームを助けなかった。人間性がしっかりしているのは分かっているが、主将の振るまいとして疑問が残る。交代時に彼が魅せた態度はなんだ?」
そして、フォンセカ監督のコメントに賛同した。
「エイブラハムやカマルダのように、ミランのために死ぬ覚悟を持ってプレーする選手を求めるのは正しいことだ。今のミランには、そういった献身的な選手が足りない。ボールを失ったあとの反応が遅く、気持ちが全くみられない」
シーズン序盤は攻守のバランスを見つけるのに苦労したミラン。ようやく内容が改善してきたが、今度は精神面という新たな課題にぶつかっているのかもしれない。