幸福と愛情をもらった王「今度は与える番」
ミランの幹部であるズラタン・イブラヒモビッチが『レプッブリカ』のインタビューに応じ、幹部としての仕事や現在のチームに触れた。『MilanNews』が取り上げている。
なぜ現場ではなくマネジメントなのか
「このプロジェクトを信じているし、ミランが何を象徴しているかも理解している。クラブで働く人たちやオーナーたちと同じビジョンを共有しているし、彼らも素晴らしいことを成し遂げようとしているよ。彼らは歴史をつくり、勝利を目指している。勝利がかかっている場面こそ、生を実感できる瞬間だ。自分も勝つために全力を尽くすし、勝つまで絶対に諦めない」
なぜミランを選んだのか
「これまでたくさんのクラブでプレーしてきた。 素晴らしいクラブ、偉大なクラブ、強いチームたちで…。でも、キャリアの中で最も多くのものを与えてくれたクラブはミランだ。ここには2度在籍したけど、ミランが象徴するすべてのものが好きだ。最初にミランでプレーした時は“幸福”をもらった。2度目は“愛情”をもらった。今は自分が何かをミランに与える番だと思っている」
今シーズンの状況をどうみている?
「優秀な同僚たちがいて、助けてくれる素晴らしい人たちがいる。みんな若く、野心があり、大きな目標を持っている。誰一人として満足することなく、欲しいものを手に入れるまで努力を続けている。それが“勝利”だ。チームとしてもたくさん話し合っているし、自分も個人的に選手たちと毎日話している。それも自分の役割の一つだし、チームの近くにいて、彼らを助け、アドバイスを送ることが自分の道だね」
間もなくミランの125周年記念日(12月16日)を迎える
「クラブの中では“特別な雰囲気”を感じることができるよ。みんながワクワクしているし、125周年を祝うために計画がある。いくつかのサプライズも用意しているけど、ここでは全部は言えないね。サプライズじゃなくなってしまうからね」
「自分たちはこのクラブの輝かしい歴史の一部になれている“新しい世代”だ。過去から学び、それを現在に適応させているんだ。ミランが何を象徴しているのか、みんなに示していく必要がある。未来を築くためには、過去がどうだったかを思い出させなければならない。過去が未来を決めるからね。自分たちはその歴史の一部であることを誇りに思っている」
クリスティアン・プリシッチの活躍
「彼は“キャプテン・アメリカ”だよ。とても良いプレーをしているし、楽しんでいるのが分かる。これはミランにいるどの選手にも言えることだ。みんなここでの生活に満足しているし、楽しんでいる。なぜなら、素晴らしいクラブの一員になれているからね。選手たちには最高の環境を用意している。彼らはサッカーに集中して、ピッチで最高のプレーをするだけでいい。プリシッチの前の状況を考えると、彼の環境は一変した。今ではピッチで楽しんでいるのが見て取れるし、だからこそ素晴らしいパフォーマンスを発揮している」
タイアニ・ラインデルスの覚醒
「ラインデルスは、この2年で加入した選手たちの中でも最も成長した選手だと思う。いろんなタイプの選手を獲得してきたけど、彼の成長は驚異的だった。AZで素晴らしいプレーをしていたことは知っていたけど、彼の名前を知っているティフォージやほかの人はそれほど多くなかった。でも今では、彼がどれほどの実力を持つ選手かが明らかになっている。彼は今もまだ成長の途中にいるし、さらに上に行けると確信しているよ」