カリアリと引き分けた原因は誰に…
ミランはセリエA第12節でカリアリと対戦し、3−3で引き分けた。UEFAチャンピオンズリーグでレアル・マドリーに勝利したあと、カンピオナートで格下と言えるチーム相手に勝ち点を落としたことは失敗と捉えられている。ピエトロ・マッツァーラ記者は『MilanNews』でパウロ・フォンセカ監督の責任に言及した。
フォンセカ監督は試合後のインタビューで選手たちのミスに焦点を当てた。この試合に限らず、ミラン指揮官は結果が出ないとき、チームに問題があるかのように話すことが多いと指摘した上で、「監督の采配にも問題があったことは明らかだ」と厳しく批判した。
同記者は、試合へのアプローチがそもそもの間違いで、非常に消極的だったと切り出した。さらに、サムエル・チュクウェゼをユヌス・ムサに早い段階で代えるべきだったと述べた。具体的には「後半開始時に交代すべきだった」とし、「適切なタイミングで修正できなかったことは大きなミス」と強調。「ロフタス=チークよりも先にムサを投入したことも見過ごせないミス。ムサはレアル・マドリー戦で乗っているところで、心身ともに絶好調だった」「ラファエル・レオンを下げたことも致命的なミス。3−3にされたシーンはオカフォーが反対サイドのプレーに気を取られすぎてマークを外したことが原因だ」と、フォンセカ監督の交代が悪かったと非難した。
また、ラファエル・レオンの復調についても触れ、「レアル・マドリー戦の活躍は『フォンセカ・マジック』や『ベンチに座らせた効果』などではなく、ただ単に、フォンセカ監督がラファエル・レオンが活躍できる環境を整えただけ」とした。「ラファエル・レオンは愚かな選手ではなく、楽しくプレーできるとき、守備でもチームに貢献する。4−3−3で一貫してプレーすれば、おそらくもっと笑顔で安定したプレーするだろう」と記した。
イタリア紙の評価は?
フォンセカ監督の采配は、イタリア主要紙もあまり高くなかった。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は5を付け、「カマルダには気の毒だが、スタメンがそもそもの間違い。ミランは個々に頼りすぎで、チームとしての組織力がない。後退」とした。
『コッリエレ・デッロ・スポルト』は5.5で、「攻撃はできるが、守備で台無し。チームの弱点は守備だ」と記し、同じく5.5を付けた『トゥットスポルト』は「オランダ式ミランはディフェンスラインが高すぎて、相手まで楽しませてしまっている。スクデットレースは、もはや双眼鏡で覗かなければみえないほどに」と綴った。
『コッリエレ・デッラ・セーラ』は5を付け、「レアル・マドリー戦から2歩後退」とした。